産後、母乳育児をしている方が悩まされるのが、卒乳・断乳後の自分のバストダウンです。母乳だけで育児をされているママは、本当に自分のバスト？と目をそむけたくなるほどしぼんでしまったバストに、ショックを受けるはずです。
卒乳・断乳後に現れるバストの変化についてご紹介いたします。どうして胸がしぼんでしまうのか、きれいだったバストを取り戻す方法も併せてご紹介いたします。しぼんでしまったからとあきらめる必要はありません。是非最後までご覧になって実践してみて下さい。
卒乳・断乳後に現れる胸の変化
妊娠すると、お腹が大きくなりますが、それと同時に、胸の張りも強くなっていきます。出産から３日目くらいに最もバストが張りパンパンになります。個人差はありますが、多くのママはこのくらいの時期になります。
授乳している時は、当然乳腺の動きは活発ですが、実は脂肪は減っていっているのです。卒乳や断乳の時期が近づいてくると、少しずつバストのサイズが落ちていっていることに気づきます。
妊娠前のサイズに戻る人もいれば、妊娠前よりもバストダウンしてしまうという方も少なくありません。
卒乳・断乳後に現れる胸の変化はいくつかありますが、多いのが、「張りがなくなる」です。張りが無くなる為、バストも垂れてしまいます。また、左右の大きさに違いがでてしまったり、乳首が黒ずんでしまうという方もいらっしゃいます。
目に見える様々な変化が現れるので、目をそむけたくても目に入ってしまいます。
胸がしぼむのはなぜ？
卒乳・断乳後に胸がしぼむのにはきちんと原因があります。赤ちゃんが吸ったからというわけではありません。
エストロゲンの減少
妊娠すると、女性ホルモンの一つであるエストロゲンが増えます。このホルモンには、ママのおっぱいの分泌を抑えてくれたり、丸みのある体を作ってくれる働きがあります。産後、これが急激に減少してしまうことで、ホルモンバランスが乱れるだけでなく、バストもサイズダウンしてしまいます。
栄養が足らない
授乳中のママにありがちなのが、栄養不足です。産後は、体調を元に戻したり、母乳を生成する為に、たくさん栄養が必要になります。きちんと食べているつもりでも不足しているママの方が多いです。
当然、バストに十分な栄養が行き届かないので、次第に、バストはしぼんでしまいます。
日々のストレス
産後の慣れない育児と家事の両立に、ストレスを抱えているママが多いはずです。ストレスがたまっていくことで、ホルモンバランスも乱れてしまい、エストロゲンが減ってしまいます。その結果バストダウンしてしまうことがあります。
乳腺のおとろえ
授乳が始まると、乳腺は発達します。おっぱいが溜まってくると、胸が張ってきて、赤ちゃんがしっかり吸ってくれることで、その張りもなくなります。卒乳・断乳することで、おっぱいを作らなくてよくなるので、乳腺も次第におとろえていきます。張ることもなくなるので、バストはしぼんでしまいます。
ママが痩せてしまった
産後、母乳育児をしていると、しっかり食事をしているのに体重がどんどん減っていくという方が多いです。ママにとっては、体重が落ちていくのは嬉しい事ですが、体重と一緒にバストもしぼんでいっているという事もあります。
卒乳・断乳が終わってみると、気付けば、妊娠前よりも体重が落ちていたという人は、バストダウンもかなり大きい物となっているはずです。
しぼんだ胸を取り戻す方法
しぼんでしまった胸を取り戻すことはできます。その方法をご紹介いたします。
バストアップマッサージ
これはすっかり有名になりましたが、毎日続けることで、多くの女性が妊娠前のバストを取り戻しています。
１．左右どちらからでもいいので、背中の脂肪を脇を通って胸に寄せる感じで、バストの中心に向かって押すようにマッサージしましょう。左右それぞれ10回行ってください。
２．アンダーバスト辺りから鎖骨の真ん中に向かってバストを上に押し上げます。左右それぞれ10回してください。
３．両胸に両手をあてて、下から上になであげるのを、左右10回行います。
お風呂上がりなどでもいいですし、バストアップマッサージタイムを作って行うことをおすすめします。強くする必要はありません。心地よいと思うぐらいの力加減で行ってください。
身体にあった下着を使う
いつでもそうですが、やはり身体にあった下着を使うことは基本です。特にブラジャーは、自分にピッタリの物をつけることで、余分なお肉をバストに集めることができて、バストアップすることができます。
バストアップ筋トレをする
大切なのは、大胸筋という筋肉を鍛えることです。この筋肉を鍛えることによって、バストアップだけでなく、垂れさがることのないきれいなバストになることができます。
１．背筋を伸ばして立ち、両手を胸の前で合わせます。肘は90度に保ちます。
２．息を吐きながら両手を同じ力加減で押しあいます。この時合わせた手の位置はバストの中心を保ち、肘は90度厳守です。
この動作を気付いた時に行いましょう。
ストレスフリーな生活をする
女性ホルモンの量は、年を重ねるとどんどん減っていきます。日々のちょっとした習慣、例えばダイエットであったり睡眠不足も女性ホルモンが減る原因となります。また、ストレスも大きな要因となってしまうので、発散するよう心がけて下さい。
サプリメントも上手に使う
最近よく耳にする、バストアップサプリメント。サプリメントの効果には個人差がありますが、効果のある成分が豊富に含まれています。それらを上手に使うというのも一つの方法です。
大豆イソフラボン
大豆イソフラボンの働きは、女性ホルモンのエストロゲンとよく似ています。サプリメントで摂るのが簡単ですが、普段の食事からでもたくさん摂取することは可能です。
私たちが良く食べる豆腐やみそ、納豆や豆乳といった大豆製品を、毎日積極的に取り入れて下さい。副作用の心配もないので、なるべく食事から摂るようにしましょう。
妊娠前のバストを取り戻そう！
産後は、驚くほどバストアップしますが、授乳が終わった途端、どんどん悲しい程しぼんでしまいます。一昔前ならそれが普通だったのですが、最近のママたちの美意識は高くなっています。産後も妊娠前と変わらない体型をキープするという方が増えています。
しぼんだバストは、日々の努力でアップさせることができます。マッサージや筋トレも、ちょっとした育児や家事の合間に行う事もできます。あきらめてしまわずに、是非実践してみてくださいね。
