お腹周りをブヨブヨにする「皮下脂肪」、溜まる原因と落とす方法

お腹周りや二の腕、太ももなどに溜まったブヨブヨとした脂肪、気になりませんか。手でつまめる脂肪がたまっている人は皮下脂肪が蓄積された状態です。

皮下脂肪は見た目に大きく影響するため、体型が気になる方はダイエットをして落としましょう。

ここでは、皮下脂肪が溜まる原因や皮下脂肪の落とし方についてご紹介いたします。

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「皮下脂肪」とは?

「皮下脂肪」は皮膚の下に溜まる脂肪です。体中の皮膚組織の下に溜まるという性質を持っているため、皮下脂肪はお腹周りをはじめとして二の腕や太もも、顔、手足などにも蓄積されます。

皮下脂肪は女性ホルモンによって溜められます。このため、女性は男性よりも皮下脂肪がつきやすいです。

また、皮下脂肪は内臓につく「内臓脂肪」と比較して分解されにくいという特徴を持っています。そのため、ダイエットでは食事制限と運動をし、確実に皮下脂肪を落とすことが重要です。

お腹周りをブヨブヨにする「皮下脂肪」、溜まる原因と落とす方法

皮下脂肪の役割

皮下脂肪の役割は主に以下の3つです。

1.体温を維持する

皮下脂肪には熱を貯めるという性質があり、外気温の影響を受けて体温が下がるのを予防する働きがあります。

2.エネルギー源となる

蓄積された皮下脂肪は、空腹時や運動時のエネルギーになります。

3.体を守る

皮下脂肪は体を守るクッションの役割も果たします。特に骨で覆われていないお腹周りは、衝撃から内臓を守る皮下脂肪の役割が重要です。

皮下脂肪には大切な役割があるため、無理に減らしすぎないように注意してください。

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皮下脂肪がもたらす悪影響

体にとって大切な役割を果たす皮下脂肪ですが、溜まりすぎると良くない影響を及ぼします。過剰に蓄積された皮下脂肪が引き起こす影響は以下の通りです。

・肥満につながる

皮下脂肪は内臓脂肪と比較して体形に表れやすいです。特にお腹や太もも、お尻などの下半身に溜まりやすいため、過剰に蓄積されると上半身に比べて下半身が丸みを帯びた「洋ナシ体形」につながります。

洋ナシ体形になるとウエストのくびれもなくなり、スタイルが悪く見えてしまいます。

・運動能力の低下

皮下脂肪が溜まると体を動かしにくくなり、運動能力が低下します。蓄積された皮下脂肪が関節を圧迫すると痛みにもつながります。

・心臓に負担をかける

皮下脂肪が多くなれば、心臓に負担がかかります。これによって心筋症などのリスクも高まるため、注意が必要です。

リスクを避けるためにも、皮下脂肪は多くなりすぎないようにコントロールすることが重要です。

お腹周りをブヨブヨにする「皮下脂肪」、溜まる原因と落とす方法

皮下脂肪が溜まる原因

スタイルや健康に悪影響を及ぼす皮下脂肪は、日ごろの生活で増えすぎないように注意しなければなりません。皮下脂肪を増やす原因を確認しておきましょう。

皮下脂肪が溜まる主な原因は食べすぎと運動不足です。それぞれについて、詳しく解説いたします。

食べ過ぎ

私たちは食事によって糖質や脂質などのエネルギー源を摂取します。栄養不足になるとエネルギーも不足し、健康にも悪影響を及ぼします。その一方で、食事の摂りすぎは肥満の原因です。

摂取カロリーが消費カロリーを上回った場合、余った糖質や脂質は脂肪として蓄積されてしまうのです。

この脂肪が皮膚の下に溜まったものが皮下脂肪です。皮下脂肪を溜めないためには、消費カロリーを大幅に上回るようなカロリー摂取は避けなければなりません。

食事を摂りすぎることのほかに、間食にも注意が必要です。少しだけだから食べようと間食を続ければ、摂取カロリーが消費カロリーを大幅に上回って皮下脂肪が溜まっていきます。

運動不足

運動不足も皮下脂肪を溜める原因です。運動をすると消費カロリーが増えて肥満を予防できますが、体を動かさなければ消費カロリーは増えません。

運動をする習慣がない人は歩くことを心がけたり、エレベーターではなく階段を使ったりと、カロリーを消費できるように工夫すると良いでしょう。

お腹周りをブヨブヨにする「皮下脂肪」、溜まる原因と落とす方法

溜まった皮下脂肪を落とす方法

すでに皮下脂肪が溜まっている場合はどのようにして落とせばよいのでしょうか。皮下脂肪の落とし方をご紹介いたします。

有酸素運動

有酸素運動とは、酸素を取り込んでエネルギーを燃焼する運動です。体にかかる負荷は軽度から中度であるため、長時間継続できることが特徴であり、約20分以上続ければ体内に蓄積された脂肪も燃焼されます。

主な有酸素運動はウォーキングやジョギング、エアロビクス、ヨガなど。はじめは血液中の糖などをエネルギー源として使うため、体に溜まった皮下脂肪を減らしたいときは30分以上を目標に有酸素運動をすると良いでしょう。

無酸素運動

無酸素運動は強い負荷をかける筋力トレーニングなどの運動です。

長時間続けることは難しく、筋肉にあるグリコーゲンがエネルギーとして使用されるため、効率的に皮下脂肪を燃焼できませんが、筋肉量を増やす効果を期待できます。

筋肉がつくと基礎代謝量が増え、消費カロリーも増加して痩せやすい体質を手に入れられます。また、筋力トレーニングで体が引き締まるとすっきりとした体形につながります。

ウエストが気になる人は腹筋、背中の贅肉が気になる人は背筋と、皮下脂肪が多い場所を集中的に鍛えるのも良いでしょう。

なお、運動で皮下脂肪を燃焼するときは無酸素運動で体を痩せやすい状態にした後、有酸素運動で効率的にエネルギーを消費することをおすすめします。

食事制限

食事制限も効果的です。特に炭水化物に多く含まれる糖質は、摂りすぎると脂肪として蓄積されやすいため、炭水化物の摂取量を制限すると皮下脂肪の減少に効果的です。

炭水化物は不足すると体調不良にもつながるため、ごはんの量を少し減らしたり、夕食のみご飯を抜いたりして炭水化物の摂取量を減らすと良いでしょう。

なお、ダイエットのために食制限をする時も、筋肉を作りだすタンパク質、脂肪や糖の燃焼を促すビタミンB類は不足しないように注意が必要です。

お腹周りをブヨブヨにする「皮下脂肪」、溜まる原因と落とす方法

コツコツと努力して皮下脂肪を減らそう

女性に溜まりやすい皮下脂肪はスタイルを悪く見せる原因です。健康に悪影響を及ぼすこともあるため、皮下脂肪が気になる人は運動や食維持制限によってコツコツと落としていきましょう。

皮下脂肪を溜めないためには、ゆっくりと湯船に浸かって体を温め、血流を促進したり、暴飲暴食につながるストレスを減らしたりと日ごろの生活を見直すことも大切ですよ。