恋愛に活かしたい「パーソナルスペース」について

恋愛をしていると、男女の違いを実感する機会が多くなるのではないかと思います。「自分はこう感じるけれど、相手はどうなんだろう」と、聞くに聞けない疑問が次々湧き上がってきては、不安になることもあるのではないでしょうか。

一方で、相手があまり意識していないことに注意を払うことで、自分の印象を変えることもできます。上手に利用したいですよね!

今回はそんな、「普段あまり意識していないけれど、上手に利用したい感覚」として「パーソナルスペース」についてご説明したいと思います。

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「パーソナルスペース」とは?

パーソナルスペースとは、「自分の空間」という意味ですよね。人との距離感で、これ以上近づかれると違和感を覚えると感じるような空間のことを言います。

たとえば電車などに乗っているときに、それほど混んでいるとも思えないのに自分の感覚以上に詰めてくる人がいると、嫌な気分になりますよね。これはその人があなたのパーソナルスペースを侵略しているから。

人によってパーソナルスペースは異なるので、きっとその人にとっては悪意はないのでしょうけれど、心の中で「近い…近い…」と思った経験が一度はあるのではないでしょうか。

このようなことは、何も公共の場で、見ず知らずの他人との間に起こるだけではありません。「あの人、話すときの距離感、近いんだよな…」と思う人がいたりしませんか?

電車のような、ひと時我慢すれば良いシチュエーションと違って、日々一緒の時間を共有する相手にそんな印象を持たれるのは避けたいところ。まして恋愛対象の人にそんな風に思われたのでは、もちろん良い方向に進むはずもありません。自分ではなかなか気づけないからこそ、ちゃんと意識したいものなのです。

恋愛に活かしたい「パーソナルスペース」について

パーソナルスペースの種類

パーソナルスペースは自分の感覚で決まるものなので、相手によって距離感が変わります。やはり、親しい人の方が近くにいても違和感がないので、全ての人に対して同じパーソナルスペースを確保したいとはならないのです。

パーソナルスペースは次の4つに区切られると考えられています。

密接距離

手が触れる0~45cmくらいの範囲で、親しい相手にのみ許される空間です。

個体距離

お互いが手をすっと伸ばしたら指先に触れることができるくらいの、45~120cmくらいの範囲。相手の表情を感じとることもできます。友人であれば違和感のない空間ですね。

社会距離

相手に手が届くことはありませんが、会話がしやすい1.2m~3.5mくらいの距離。ビジネスの場ではこのくらいが程よい距離感となります。

公共距離

複数の人を見渡すことができる、3.5m~7m以上の距離。知り合いであれば無視することができないくらい近づいている距離感なのであいさつなどは交わしますが、しっかりと両者の距離感は保たれています。「要人に面会をする」というような公式の場などではこのくらいの距離感が確保されます。

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男女でパーソナルスペースは違う

4分類をご紹介しましたが、実はパーソナルスペースには男女差があります。

一般的に男性は楕円形の領域で認識していて、前方ですごく距離を詰められると不快感を示します。横で近づく分にはそれほど不快感を持たないようです。女性は円形で領域を認識していますが、パーソナルスペースの広さとしては女性の方が男性よりも狭いとされています。

つまり、気になる男性に近づく時に、自分の感覚で距離感を詰めるのは危険ということです。また、相手のパーソナルスペースを意識しながら接してみると、相手が自分に好意を持ってくれているかどうかも、判断しやすくなります。

恋愛に活かしたい「パーソナルスペース」について

パーソナルスペース活用術

前方から近づいて様子を探る

男性は前方のパーソナルスペースをしっかり取りたがりますので、もしあなたが前方からの距離を詰めていっても相手が警戒せずに受け入れてくれた場合、相手はあなたに好意を持っていると考えても良いでしょう。

また、女性はパーソナルスペースを円形に認識するので、横方面で接近するとドキドキしてしまいますが、相手が隣同士の距離を近づけてきたからといって、深い意味がない場合もありますから、勘違いしないように気をつけましょう。

横の距離感を詰めて、女性らしさを感じてもらう

横への警戒心が薄いので、さっと隣に行き距離を詰めます。女性らしい良い香りなどを感じてもらえれば、警戒心が働く前にあなたを意識してもらえるかもしれません。

また大勢の飲み会などでも、隣でさっと気配りができれば、距離を縮めるのに苦労はしないかも。前方の方が視界に入って会話がしやすいように感じるかもしれませんが、大勢に聞こえない程度の2人だけの軽い会話をちょこちょこ交わしながら、親密さを増していくことができます。

恋愛に活かしたい「パーソナルスペース」について

まとめ

パーソナルスペースは個人差があって認識が難しいとは思いますが、男女の空間認識の差は知っていて損はなさそうです。

距離を詰めるのも、不用意に距離を縮め過ぎないのも、微妙な距離感で勘違いして惑わされないのも、いずれも正しい認識を持っていれば判断に役立ちそうですね。