亭主関白な夫と円満な夫婦関係を築くコツ

亭主関白という言葉を聞いたことはあるでしょうか。夫は会社で稼いで家族を養っている、嫁は夫に黙って従え、といった考え方をする男性のことです。自分の友達などにはいなくても、自分の親や親戚でそういった人がいるという人もいるかもしれません。

最近では男女とも働く共働きの家庭が増え、亭主関白という言葉自体が死語になりつつありますが、亭主関白でなくても、亭主関白予備軍はまだまだ存在します。そこで今回は、亭主関白な夫と円満な家庭を築くための対処法について、詳しくご紹介します。

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「亭主関白」とは?

亭主関白とは、バブル期ぐらいまで残っていた、男性が偉い、と家庭内で亭主が関白のように振る舞うこと、またそういった考えや行動をする男性を差していう言葉です。関白とは天皇と共に政を行う役職のことですが、偉そうにふんぞり返っているといった意味で使われています。

女性の社会進出がすすみ、男女平等という言葉も当たり前になりつつありますが、それでも女性は家庭を守るべき、家のことや育児は女性がするもの、といった考え方は今も根強く残っています。また家事や育児を手伝わない男性のことを、皮肉を込めて亭主関白な人、といった言い方をすることもあります。

付き合っていた時にはそんな感じではなかったのに、結婚したら亭主関白だったということもあります。亭主関白な夫と暮らしていくのが苦痛となって離婚を考えたり、亭主関白な夫の行動が、妻や子供に対する精神的、身体的な暴力につながることもあります。

亭主関白ではなく、女性の方が強い場合には、「かかあ天下」という言い方をします。草食系の男性が増えていることから、女性の方が男性をリードするといった形になることも増えてきましたが、田舎などでは男性が上で女性を下にみる風潮が多い傾向にあるともいわれています。

亭主関白な夫と円満な夫婦関係を築くコツ

亭主関白な男性の特徴と心理

付き合っている間は、お互いの一面しか見ることがないため、結婚してから亭主関白だと気がつくことも少なくありません。また結婚してもなかなか気がつかないことも多い亭主関白を見抜くために、その特徴と心理を見ていきましょう。

母親に甘やかされて育っている

いわゆるマザコンタイプの男性です。母親に何でもしてもらい、自分では何もしないという人は結婚後亭主関白になる可能性が大です。特に母親が専業主婦で、妻にも同じように家庭に入って欲しいということを要求するようなら要注意です。

口下手

人付き合いが苦手で、相手に上手に話を合わせたり、コミュニケーションを取ることが苦手な人も、亭主関白になる可能性があります。自分の思い通りにならないと感情的になったりし、相手に自分の意見を押しつけたりしがちです。

家庭的なものが好き

女性に家庭的なものを求める、また要求する人も要注意です。男性にモテる家庭的な女性を目指す女性も多いため気がつきにくいのですが、結婚しても手作りの料理にこだわったり、入浴後の着替えをそろえさせたり、といったことを要求したりします。

家事をしない、できない

家事を女性にやらせようとするのは、亭主関白の一番の特徴です。そもそもやる気がないだけでなく、できない人も要注意です。

亭主関白になる男性の心理として、一番に挙げられるのが「強い男にあこがれている」ということです。女性をリードする男性こそが男だ、という価値観を持っているので、妻を大事にしたい、妻に感謝されたいという気持ちが強くあります。

ただし男女共に力を合わせて生活していくのが結婚ですから、単にお金を稼いで家を支えればそれでいいというものではありません。亭主関白の男性が考えている「オレは大黒柱なんだ」という自負心は、周りから見ると少しズレた感覚ともいえるのです。

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結婚したら亭主関白になりそうな男性とは?

家事をしたがらない、またマザコンといったことは、同棲してみるなど生活を共にしたり、実際に男性の実家にお邪魔してみないと分からないこと。付き合っている時点で「もしかしたらこの人亭主関白かも」と分かっていた方が、今後の付き合い方もうまくできる可能性があります。

亭主関白タイプの男性が取りがちな行動

相手によって態度が変わる

特にレストランなどで、店員に対して横柄な態度を取ったり、厳しい言葉をかける人は要注意です。結婚したら態度が変わる可能性があります。このタイプは内弁慶な人が多く、家庭では威張り散らし、外面が良かったりします。

自分が悪くても謝らない

自分が間違っていても、謝らず言い訳ばかりする人は、亭主関白の可能性があります。こちらから提案をしてもまず受け入れないので、こじれるばかりです。

プライドが高い

こちらが指摘すると、むっとして不機嫌になる人も亭主関白になる可能性が大です。自分の思い通りに相手をコントロールしたがる傾向にあります。

亭主関白になりそうなタイプでも、こちらの話を聞いてくれ、相手に合わせようと努力をしてくれる人なら、今後関係を改善し亭主関白的な考えを改めてくれる可能性もあります。

亭主関白な夫と円満な夫婦関係を築くコツ

円満な夫婦関係を築くコツ

結婚したら亭主関白な人だった、と気がつくこともあります。ただ亭主関白であっても夫として愛情がある、別れるほどではないと考えているなら、円満な家庭にする努力も必要です。無理せず付き合って行くにはどうすればいいのか、その対処法をご紹介します。

やって欲しいことをお願いする

相手が何もしてくれない、協力してくれない、と一人でキリキリイライラしても相手には伝わっていません。大切なのはどうして欲しいのか、きちんと相手に伝えることです。家事ができない、育児ができないことに腹を立てるのではなく、相手を教育するぐらいの心意気でいましょう。

相手がして欲しいことを先回りしてする

亭主関白な夫は「こうあるべき」「こうするべき」のこだわりが強い人が多く、思い通りにならないと不機嫌になったりします。「この人のわがままを分かってあげられるのは私だけ」と考え方を変えてみましょう。相手にコントロールされるのではなく、自分が主導権を握ることができれば、夫の言い方や行動も大らかに受け止められます。

ちょっと困った存在としていわれがちな亭主関白ですが、「リードしてくれるし頼りがいがある!」と亭主関白的なカレを求める女性も増えてきています。困った亭主関白タイプの男性であっても、長く付き合うつもりなら上手に相手ができるようにしたいですね。