生徒

お年頃にできてしまう「思春期ニキビ」。気になるからといって潰してしまうと、跡になってしまいます。

先生

思春期ニキビと言いながらも、きちんとケアをすれば予防もできますので、今回はその方法を具体的にご紹介していきます。

中高生は男の子も女の子もニキビに悩む年頃です。

思春期の象徴ともいえる「思春期ニキビ」は、程度に個人差はありますが、思春期の方の多くが悩まされるものです。それまではとってもきれいな肌だったのに、少しニキビができるだけで、憂鬱な気分になってしまいますよね。思春期ニキビは、正しいケアをしないと厄介なことになりかねません。自己流でケアしてしまいかえってニキビを悪化させてしまうこともあります。

そこで今回は、思春期ニキビがどうしてできるのかという原因や毎日の洗顔のやり方、ニキビを予防するにはどうすればよいのかといったことをご紹介いたします。すでにニキビでお悩みの方、思春期とよばれる時期に入る方は、是非参考にしてください。


中高生のニキビは「思春期ニキビ」

第2成長期の13歳から18歳頃までは、男子も女子も成長・男性ホルモンが増加します。増加した男性ホルモンは皮脂腺を刺激して皮脂分泌を活発にするため、急激に量が増え排出出来なくて残った皮脂が古くなった角質と混ざって毛穴を詰まらせてしまいます。これが「思春期ニキビ」の初期です。さらに進行すると、毛穴の中でアクネ菌が増殖し赤い炎症のニキビが出来ることも。

思春期ニキビは経験したという人がほとんどで、この成長期が終わると皮脂分泌が正常に戻るため、自然にニキビも治まります。しかし、しっかりと予防やケアをしていないと、思春期が過ぎた後でもニキビの後が残ってしまったり肌のトラブルが生じます。

生徒

自己流で潰したり、放置したりすると、クレーターみたいにブツブツ跡が残ってしまうので要注意です。

思春期ニキビはなぜできる?

思春期ニキビができるのは、毎日行っている洗顔と生活習慣に原因があります。

洗顔

思春期のお肌はテカリが気になるからと、1日に何度も洗顔してしまいがちです。また、洗顔の時に、汚れを落とそうとしてゴシゴシ洗いをしている方が多いはずです。過剰な洗顔とゴシゴシ洗いは、お肌に大きな負担となり、ニキビができやすい肌環境にしてしまいます。

生活習慣

ダイエットなどで過剰な食事制限をしていたり、勉強などで夜更かしをすると睡眠不足になりがちです。生活習慣が乱れるということは、肌環境の乱れにつながり、結果、ニキビに悩まされることになってしまいます。

ストレス

思春期の時期というのは、ストレスを溜め込みがちになることもあります。大人ニキビもそうですが、思春期ニキビもストレスが原因になることが多いのです。

このように、思春期にありがちなちょっとしたことが、思春期ニキビができやすいお肌を作り出してしまっていたのです。

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毎日の洗顔のやり方

先にも書かせていただきましたが、過剰な洗顔はお肌に良くありません。朝と夜の1日2回までにしておいてください。

正しい洗顔のやり方をご紹介いたします。

  1. 手をきれいに洗う。
  2. 毛穴を開ける為に、ぬるま湯で顔を洗う。蒸しタオルなどをあてることでも、毛穴を開く事はできます。
  3. 洗顔料は洗顔用の泡立てネットを使用し、しっかり泡立てる。
  4. たっぷりの泡を顔にのせ、円を描きながら泡でなでるように洗います。よく、皮脂の汚れを落とそうとして、ゴシゴシと指先でこする方がいます。これはお肌に負担をかけてしまいますのでNGです。
  5. ぬるま湯を顔にかけるようにし、泡を洗い流してください。この時も顔をゴシゴシこするようなことはやめましょう。また、よく、風呂場でシャワーを顔に直接あてて洗い流す人がいます。これは、シャワーの水圧でお肌に刺激を与えてしまいますので避けて下さい。
  6. 冷水を顔にかけて、毛穴を引き締めます
  7. きれいなタオルで、顔を押さえるようにして拭いていきます。この時も、タオルで顔をこすらないよう注意してください。
先生

皮脂を肌に残さないためには適切な洗顔が大切ですので、ニキビ用の洗顔料を使用して上手に洗顔をしましょう。ゴシゴシこすらず、よく泡立てて泡で包み込むように洗いましょう。熱いお湯ではなくぬるま湯でしっかりと流してください。

思春期ニキビのケア方法

思春期だからといってしっかりと予防を行えば、未然にニキビを防ぐことが出来ます。

保湿

皮脂の過剰分泌はニキビの原因のひとつです。洗顔後の肌は乾燥を防ぐために皮脂が過剰に分泌されます。皮脂の過剰を防ぐために化粧水で肌の乾燥を防ぐことが大切です。化粧水も日焼け止め同様、「低刺激」「ノンコメドジェニック」のものがおすすめです。

睡眠時間を十分にとる

この時期は成長ホルモンが活発になり体の成長を促します。成長ホルモンは体の成長だけでなく、日中の疲れや体のダメージを修復する働きがあります。ということは、ニキビに影響する肌のダメージを睡眠によって修復をしてくれるのです。そのためにも睡眠をしっかり取るようにしてください。

・寝る直前までスマホやゲームをしていませんか?
・夜遅くまで起きていませんか?
・寝る直前まで何か食べたり飲んだりしていませんか?

睡眠不足は、お肌の生まれ変わりサイクルを乱してしまう元です。できるだけお肌のゴールデンタイムとされる午後10時〜午前2時までの間は、しっかりと質の良い睡眠をとるようにしましょう。しっかり睡眠をとることで、ニキビを作らせない肌環境へと導く効果を得られます。

寝具は清潔に

普段使っている寝具は清潔に保っていますか?毎日使っている寝具には髪の毛が触れたり寝汗で汗をたっぷりと吸い込んでいるため、雑菌が増殖しやすくなります。ニキビの予防、改善には毎日枕カバーを交換したり、寝具は清潔に保つことが大切です。寝具を清潔に保っただけでニキビが改善された例はよく耳にします。

バランスのとれた食生活

思春期になると、ダイエットをしたり、偏食気味になってしまったりします。偏食はニキビの大敵です。普段からバランスのよい食事を心がけましょう。朝、昼、夜の1日3食は基本です。

また、栄養バランスの取れた食事を心がけて下さい。お肉ばかり食べて野菜をとらずにいると皮脂の分泌量が増え、ニキビの原因を作り出すことになります。野菜や果物は不足しやすいので、肉・魚・炭水化物などをバランスよく組み合わせた献立を考えましょう。

お菓子ばかり食べている方も、食生活の乱れは便秘になったり腸内環境の悪化に伴ってニキビが悪化しやすくなりますので、食生活の見直しも必要です。

便秘解消

便秘中にニキビができた経験はありませんか?便秘は体に毒素を溜め込んでしまうので、ニキビもできやすくなってしまうのです。食物繊維が豊富な野菜をたくさんとったり、水分が不足しないよう意識し、便秘にならないようにしましょう。

ストレスをためない

思春期ともなると、やはり親に話せないことも増えてきます。友達関係でも悩んだりすることも多々あるでしょう。知らず知らずのうちにストレスをためこんでしまっていませんか?それもニキビの元となってしまいます。ストレスはためず、上手に解消するようにしましょう。

紫外線予防

紫外線はニキビを悪化させる原因となります。外出する時は紫外線対策として日焼け止めを塗ったり、帽子や日傘などで予防が必要です。日焼け止めを使用するときは低刺激のもの、ノンコメドジェニックと明記のものを選ぶとよいでしょう。

※ノンコメドジェニック:毛穴が詰まりにくい成分。

ニキビができてしまったら?

ニキビができると、どうしてもつぶしてしまいたくなりますよね。でも、潰してしまうとニキビ跡となってしまうので、絶対に無理やりつぶすということはやめましょう。

日頃から、ニキビを回避する生活を送ることも大切です。ですが、できしまったニキビには、まずお肌を清潔に保つことが基本です。その上で、治したいニキビに対しては市販の治療薬を使ってみることをおすすめします。ただし、敏感肌の方はお肌に合わない事もあるので注意してください。また、何をやっても治る兆しが見えないニキビは、早めに皮膚科を受診することをおすすめします。

ニキビを早く治すには治療薬の正しい使用がカギを握ります。ニキビは立派な病気ですので自己流は避け適切な治療を行いましょう。

市販薬

緊急の場合や皮膚科にすぐにいけないといった場合は、ドラックストアや薬局などで市販薬を買う方法もあります。ドラックストアや薬局では薬剤師さんが常勤していますので薬に迷った時は相談するとよいでしょう。自分にあった市販薬を案内してくれます。

皮膚科

確実にニキビを改善するのであれば皮膚科に行くことをおすすめします。ニキビの状態によってスキンケアの注意点の指導もしてもらえます。処方される薬も市販の薬より効き目がいいので、真剣にニキビの改善を考えているのなら早めに皮膚科に行きましょう。

まとめ

思春期だからといって、必ずニキビができるわけではありません。規則正しい生活はニキビにとって嫌な習慣ですので早寝早起き・規則正しい食生活を心がけましょう。ニキビに悩まされないお肌を作る為に、しっかりと予防する習慣をつけてくださいね。

また、思春期ニキビの予防には親御さんがしっかりとケアの手助けをしてあげることも大切です。ニキビも皮膚疾患ですので、普段のケアで改善しない時は皮膚科で診てもらってくださいね。