頬が少し赤いだけならそれほど気にする必要はありませんが、「赤ら顔」になると、赤みだけでなく、痒みなどもでてきてしまいます。赤ら顔は、頬だけでなく、鼻など顔の広範囲に渡って赤くなってしまいます。
まずは、この肌トラブルの症状と原因を知っておくべきなので、ご紹介いたします。また、自分で自宅でできるケアのやり方や、病院へ行くべきなのは、どういった時なのかも併せてご紹介いたします。赤ら顔でお悩みのは、是非最後までご覧ください。
赤ら顔の症状と原因
赤ら顔には様々な原因があり、それによって症状も違ってきます。それぞれの原因と症状をご紹介いたします。
温度変化
飲酒すると顔が赤くなる人がいます。また、自分がいる場所の気温の変化で血流が急に増えて赤くなる人がいます。さらに、お風呂上がりにのぼせると顔が赤くなります。
これらはすべて温度変化によるものです。頬部分の皮膚は非常に薄い上に、血管もたくさんあるので、頬の赤みがどうしても強調されてしまいます。
皮膚が薄い
生まれつき皮膚が薄い方や、敏感肌の方、肌トラブルで肌が薄くなってしまった方がいます。そういう方は、肌表面から毛細血管が透けて見えることにより赤ら顔になるのです。。
ニキビ
ニキビがたくさんできて、赤く炎症してしまうと、顔が全体的に赤くなってしまいます。炎症してしまうと腫れてきてしまい、その腫れた所がつながってしまうことで、全体的に赤みを帯びてしまいます。
かぶれ
アレルギー体質の方は、アレルギー物質が何らかの原因で肌につくことで、反応し、炎症がおきます。痒みや湿疹などの症状が伴う事もあります。そういったことが原因で赤ら顔になってしまいます。
緊張によるもの
緊張といっても、極度の緊張状態に陥ったり、恥ずかしさを感じると顔が赤くなることがあります。
これは、毛細血管が拡張して、うっ血のようになってしまうので、顔が赤くなって、赤ら顔になってしまう傾向があります。
酒さ
この病気は体質的な病気で、原因はわかっていません。お子様から年配の方まで、幅広い世代で患者さんがいます。お日様に長時間あたったことで、熱がこもったり、精神的なストレスなどが要因として考えられます。
病気
内臓系の病気が原因であることが考えられます。糖尿病や高血圧症、肝臓の病気などによって引き起こされている可能性があります。
表皮がむけている
お肌の水分量が少なくなると、バリア機能がダウンしてしまい、お肌の表皮が剥けてしまいます。そうなると、目では確認できない微細な傷がいくつもできるので、肌が赤く見えるようになってしまいます。
腫れ
ニキビや、アトピー性皮膚炎などが悪化してしまうと、赤く腫れてきてしまいます。ひどい場合は、熱を帯びてしまうこともあります。
自宅でできるケアのやり方
基礎化粧品を見直す
お肌の状態は常に同じではありません。体調や環境の変化などでも変わってきます。いつもずっと使っているものだからそれが原因とは考えられないと思う方も多いです。
ですが、今お使いのスキンケアコスメがお肌にとって負担になっているということもあります。成分などを調べて、自分の肌に合っている基礎化粧品を使用することが必要です。
また、ビタミンC誘導体が入っているものは、お肌の炎症を抑えてくれる効果が期待できます。
洗顔を見直す
洗顔の時にゴシゴシ洗いをしていませんか?お肌にとって摩擦はNGです。洗顔料をまず、しっかり泡立てて、泡で優しくなでるように洗うようにしてください。すすぎはしっかりと行いましょう。
また、スクラブ入り洗顔料は、お肌に刺激となりますのでおすすめできません。
朝と夜の1日2度顔を洗う方が多いはずです。清潔に保たなければいけないのですが、洗い過ぎは禁物です。過剰に洗顔することで赤みが引き起こされる場合もあるのです。自分のお肌の状態をみながら、洗い過ぎないように注意しましょう。
生活習慣
普段何気なくしてしまっている喫煙や飲酒、カフェイン摂取は刺激が強く、毛細血管が広がりやすくなり、赤ら顔を引き起こしてしまいます。急に止めることができなくても、意識して減らしていくようにしましょう。
また、規則正しい生活をすることも大切です。お肌の新陳代謝をあげることも必要です。美肌は寝ている間に作られると言われる通り、睡眠は非常にお肌と深い関係にあります。睡眠時間はしっかりととって、規則正しい生活を心がけるようにしてください。
食生活
辛いもの、香辛料がたくさん入っているものを好んで食べるのは、赤ら顔になる元ですので控えるようにしましょう。また、ビタミンやミネラルをしっかりと摂るようにしてください。
冷えに注意
急激な気温差は、赤ら顔の原因となります。体は防寒対策をしていても、顔は忘れがちです。冬場ならマフラーなども利用できますが、年間通して季節を問わず顔を守ってくれるのが「マスク」です。マスクをすることで、外気に直接当たることがないので、冷えから顔を守ることができます。
漢方薬
赤ら顔を改善させる為には、血流を改善することが大切です。そこでおすすめなのが漢方薬です。桂枝茯苓丸、桃核承気湯、温経湯などが血流改善に効果が期待できます。
こんな時は病院へ
赤ら顔の症状は軽度から重度まであり、その度合いによって自宅ケアでは改善できないので、病院を受診した方がいいこともあります。
・自宅ケアで改善がみられない
・膿をもっている
・赤黒くなっている
といった場合は、できるだけ早く皮膚科などを受診するようにしてください。治療方法としては、重度の場合はレーザー治療や光治療、硬化療法などがあります。レーザーや光の場合は、保険適用外なのでかなり高額になることが予想されます。
ですが硬化療法に関しては保険適用となるので、それほど高額にはならないでしょう。病院によって費用には違いがありますので、不安な方は来院する前に電話で問い合わせてみることをおすすめします。
早めにケアを始めよう!
赤ら顔はできるだけ早めにケアを始めることで、症状の進行をストップさせて改善させることができます。放置すれば、当然症状は進み、重度となってしまっては、改善まで時間がかかってしまいます。
また、このような肌トラブルは、お肌自体を強くしてあげないと何度も繰り返しなってしまう可能性があります。毎日のスキンケアをしっかりとすることは基本です。
スキンケアだけでなく、食生活や生活習慣なども見直して、赤ら顔にならないような体作りを意識して過ごすようにしましょう。