シアバターはその高い保湿力からスキンケアやボディケアに多く使われていますが、ヘアケアにも有効です。
今回はシアバターの髪への効果やヘアケアへの取り入れ方をご紹介していきます。美しい艶のある髪を手に入れたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
シアバターは髪に良いの?
お肌になじみやすく保湿効果が高い
シアバターの主成分であるステアリン酸とオレイン酸は、お肌とよく似た性質がありなじみやすく高い保湿効果があります。繰り返し行うカラーリングやパーマをすると髪へのダメージが大きくなり、乾燥してパサパサになってしまいがちです。
シアバターは不乾性油という蒸発しにくい性質を持つため、油膜で髪の毛を包み乾燥予防に最適です。使い始めはシアバターのべたつきが気になるかもしれませんが、お肌や髪の毛に浸透していくとべたつきは気にならなくなりますよ。
紫外線から頭皮や髪の毛をガードしてくれる
紫外線も頭皮や髪の毛に大きなダメージを与えます。髪の毛は身体の中で最も太陽に近い場所になりますが、紫外線対策を髪の毛にしている人は残念ながら多くありません。シアバターは高い抗酸化作用があるので、髪の毛の紫外線対策にも有効です。
また、カラーリングや日々使用するドライヤーの熱にも要注意です。使うほど髪の毛にダメージが蓄積されていくため、熱耐性が強いシアバターを使い神の毛をダメージから守っていきたいですね。
毛穴汚れを落としてくれる
前述したとおり、シアバターは人の皮脂と似た性質を持つため、頭皮マッサージに使用すると毛穴に詰まった皮脂汚れとなじみ取れやすくなります。現在、頭皮のかゆみやフケで悩んでいる方はぜひ、実践してみましょう。
ヘアケアへの取り入れ方
シャンプーに混ぜる
シアバターを普段使用しているシャンプーに混ぜるだけで、髪の毛がしっとりと潤いパサつき予防につながります。髪の毛を洗い流すので、シアバターのべたつきが気になるという方にもおすすめのヘアケア方法です。
固形のままだと混ざらないため、お湯や浴室の蒸気でオイル状になるまで溶かしてから混ぜるのがポイントですよ。
洗い流さないトリートメントとして
シャンプー同様、洗い流さないトリートメントとしてもシアバターはおすすめです。
1.シャンプー後の髪の毛をタオルドライした後に、手でシアバターを適量温める。
2.髪の毛のダメージが気になる箇所や毛先に塗り、ドライヤーで乾かして完了。
シアバターを塗ることで、シャンプーで一緒に落ちた水分や油分を補う効果が期待できます。ミディアムの方は毛先3~5センチ、ロングの方は毛先10センチを目安にシアバターを塗りましょう。
髪のパサつきが気になる箇所には、シアバターを塗りこみ5~10分ほど置いておきそのあとドライヤーを使うと髪がしっとりしますよ。
ヘアパック
シアバターの保湿効果を存分に生かせるヘアケアがヘアパックです。
1.入浴前の乾いた状態の髪にシアバターを塗り、蒸しタオルを頭に巻き20~30分そのままに。
2.ぬるま湯でよく洗い流し、その後いつもと同じようにシャンプーをする。
蒸しタオルがない場合は、サランラップでも同じ効果が期待できます。髪の毛のパサつきが特にひどい場合や、スペシャルケアとして週1回くらい行っていきましょう。
頭皮マッサージに
日頃シャンプーだけでは落としきれない頭皮の汚れが落としやすくなります。
1.シアバターを両手で温めて、シャンプーをする前に頭皮になじませる。
2.優しく円を描くように指の腹を使いながら、頭皮マッサージを行っていき、ぬるま湯でしっかりと洗い流していく。
3.普段と同じようにシャンプー・リンスをする
頭皮マッサージは皮脂汚れを落としやすくする以外にも、血行を促進するので乾燥やフケの予防にも効果的です。ただし、頭皮には皮脂腺がたくさん集まっているため、シアバターのつけすぎには十分注意してくださいね。
スタイリング剤として
シアバターはワックスやスタイリング剤としても活用できます。自然素材で市販のワックスよりも少量で十分です。セクシーなウェットスタイルもシアバターを使えば、簡単に出来上がりますね。
髪の毛がすぐにペタンとなってしまうかたは、シアバターを根元に塗らないようにするのがポイントですよ。
日焼けや乾燥対策に
アフリカでは日焼け止め対策として使われているシアバターは、ケアを忘れがちな髪の毛の紫外線対策にも有効です。使用量に注意すればべたつきもそれほど気にならないため、オイルのべたつきが苦手という方にもおすすめです。日焼け止めとしてはそれほど強い効果がないため、帽子や日傘と組み合わせるようにしてくださいね。
シアバターには抗炎症作用や高い保湿効果があるため、乾燥からくる頭皮のかゆみやフケといったトラブルの改善効果も期待できます。
シアバター使用時の注意点
使用期限に注意
シアバターは自然の油脂で作られており酸化しにくいという性質を持っています。使用期限は1年ほどですが、開封後は1~3ヶ月を目安に使うようにしましょう。
無添加や未精製のシアバターは、使用期限内であっても色や香りに違和感を感じた場合は、使用するのを控えたほうが賢明といえるでしょう。
使う前はパッチテストを
シアバターはお肌への刺激が少なく、100%のものは赤ちゃんや敏感肌の方でも安心して使用可能といわれています。しかし、植物性のため全ての人にアレルギーが起こらないとはいえません。
使用する前は必ずパッチテストを行い、万が一お肌にかゆみや赤みが生じた場合はすぐに使用を中止することが大切です。
シアバターを選ぶポイント
未精製のものがおすすめ
シアバターには未精製のものと精製されたものの2種類に分類できます。精製されたシアバターは不純物が取り除かれているため品質が安定しており、敏感肌や初めてシアバターを使うという方におすすめです。
お肌に特に心配点がなければ自然の有効成分がたっぷりと含まれている未精製のシアバターがおすすめです。また、シアバターを選ぶときは産地にも注目したいところです。日本で市販されているシアバターの大半はアフリカ産です。その中でもオレイン酸とステアリン酸の割合が半分ずつの、西アフリカ産マンギフォリア種と呼ばれるシアバターがおすすめですよ。
添加物が含まれていないものを
市販されているシアバターの種類はとても多く、中には合成香料や化学物質がたっぷりと配合されたものも。購入する際は必ず成分表示をしっかりと確認し、『シアバター100%』と表記されているものを選ぶようにしましょうね。
シアバターは高い保湿力があり、紫外線や外部からの刺激から髪の毛を保護してくれる役割があります。シャンプーに混ぜたりトリートメント、ヘアパックなど様々な使い方があるので、自分が取り入れやすい方法からチャレンジしていきましょう。
髪のダメージや頭皮のトラブルに悩んでいる方は、シアバターを上手に取り入れ艶のある美しい髪を手にいれてくださいね。