お肌のタイプは大きく分けて、「乾燥肌」「普通肌」「脂性肌(オイリー肌)」「混合肌」に分けられます。
特にこの「オイリー肌」はTゾーンを中心にテカリが出やすく、悩んでいる方にしたらどうにかしたいものですよね。テカリが出ると、お化粧直しも大変ですし、化粧が崩れていないかも気になってしまいますよね。
少しでもお肌のテカリをどうにかしたい方、考えられる原因を改善し、予防法も挙げますので少しでもテカリが気にならないお肌に近づけていきましょう。
「脂性肌(オイリー肌)」とは?
お肌は「乾燥肌」・「普通肌」・「脂性肌」・「混合肌」に分けられ、そのうち「脂性肌」というのは、何かしらの原因があって皮脂の分泌が過剰に分泌してしまっている肌タイプになります。
では脂性肌は乾燥しないのかというと、脂性肌でもTゾーン以外が乾燥することもあり、この場合更に細かく分けると「脂性乾燥肌(オイリードライ肌)」とされます。お肌のお手入れも、脂性肌だとばかり思って脂性肌用のお手入れをしてしまっていたら、お肌が乾燥してしまうこともあります。
この脂性肌というのは、過度に皮脂の分泌が起きています。皮脂をコントロールするのが「テストステロン」という男性ホルモンと「アンドロゲン」というステロイドホルモンです。この2つのホルモンは皮脂腺を増加させて分泌を高めたりします。これらのホルモンは、ストレス、遺伝、生活習慣などで影響されます。また特にこのホルモンが活発なのが、思春期と30代後半~40代の時期です。なので、この時期は皮脂が分泌されやすくなります。皮脂分泌の多い女性では、40歳位までアンドロゲンの影響を受けやすいです。
お肌のテカリの原因となる行為
脂性肌は遺伝やホルモンの影響もありますが、お肌のテカリが気になる方、以下の様なことをしていませんか?それによって、テカリが増してしまう結果に!
ホルモンバランスが乱れるような生活習慣
不規則な生活、睡眠不足、ストレスなどの多い生活を送っていませんか?これらは、ホルモンバランスを乱してしまうので、皮脂分泌を司る男性ホルモンの働きを活発にさせてしまいます。
スキンケアが肌に合っていない
皮脂が多いからと、洗顔料が洗浄力の強いタイプのものを使っていたり、さっぱりするからとアルコールの入った化粧水を使ったり、皮脂分泌が多いからと洗顔後は何もつけていないなんてことはありませんか?
皮脂を取り過ぎてしまうと、皮膚内部では皮脂がなくなったとばかりに更に皮脂が作られて分泌されます。
食生活の乱れ
脂質の多い食事ばかりになることで、皮脂が出やすくなります。また、肉類、乳製品などの飽和脂肪酸は融点が高いので、毛穴に詰まりやすくなります。
皮脂を取り過ぎることをしている
皮脂のテカリを恐れるが余り、朝も夜も洗浄力の強い洗顔料で洗ったり、小まめに脂取り紙で皮脂を取り除いてしまっては、皮膚が更に皮脂を分泌しようと皮脂を作ろうとするので、取りすぎることは避けて下さい。
お肌のテカリの予防法
出来るだけお肌はテカらせたくない!そんな方は日頃から以下の方法で予防していきましょう!
保湿をしっかりする
高保湿の乳液やクリームというよりは、保水力のある化粧水でしっかり保湿します。脂性肌だからとアルコール成分が多いものは、一見さっぱりするかもしれませんが、水分が失われやすくなります。
洗顔後は、化粧水、美容液(なくても可ですが、あればベター)、最後に乳液で乾燥しないようにお肌にフタをします。
お時間に余裕がある時には、たくさんの化粧水をマスクに含ませてローションマスクをすると、かなりお肌が潤います。
皮脂の取り過ぎは×
小まめに脂取り紙などで皮脂を取り除き過ぎないようにしてください。
ゴシゴシ洗顔も×
皮脂を取ろうと、洗浄力の強い洗顔料で洗ったり、ゴシゴシと洗わず優しく丁寧に洗います。
毛穴を締める
毛穴が開けば、皮脂も出やすくなります。
鼻の部分だけ、収斂化粧水を使ったり、化粧水でお肌がひんやりするくらいパッティングしたり、夏場は保冷剤を少し当てて毛穴を引き締めることで、皮脂分泌が少し抑えられます。
メイクはどうしたらいい?
乾燥肌用の重いクリームは使わないこと
乾燥肌向けの化粧品は油分が多く入っていることが多く、乾燥肌の方がつければ肌に吸収されやすいですが、脂性肌の方が使うと脂浮きしやすくなります。すぐテカテカしてしまいます。
しっかりスキンケアをしてからファンデーションを
テカテカしてしまうのを恐れて、スキンケアをしないでファンデーションをつけていませんか?
スキンケアをしないで特にパウダーファンデーションをつけてしまうと、肌の水分や皮脂がなくなってしまい、更に皮脂が出てしまう結果に。きちんと時間をかけて丁寧にスキンケアを塗った肌は化粧持ちも良いです。
ファンデーションをつける前には下地を必ずつけます。ファンデーションがきちんと密着しますしもちも良くなります。乳液やクリーム、下地を指でつける際も、サッサッサーとつけるのではなく丁寧に指の腹でしっかり馴染ませるようにつけます。
ベタベタ感がなくなってからファンデーションはつけます。ベタつきが残ったままファンデーションをつけると、ファンデーションがよれてしまったり、またすぐ崩れてしまいます。
オイルコントロール効果のある下地を使う
Tゾーン専用のオイルコントロール効果のある下地を使うことで、ある程度テカリを防げます。
マットに見えるファンデは注意
テカリが気になる人に多いのが、お肌をマットに見せようとパウダーファンデをつけることです。汗や皮脂に強いタイプのファンデーションなら、Tゾーンの崩れもそこまで気にならないかもしれません。
マットな肌にしてしまうと、Tゾーンがテカった時に、そこだけ目立って化粧が崩れてしまいます。化粧が崩れれば見た目もよくありません。
逆転の発想ですが、適度にツヤの出るタイプのファンデーションを塗ることで、頬などの乾燥しやすい所などが潤っているので、Tゾーンとの差が出にくくなります。
ファンデーションを使うと、皮脂浮きして化粧が崩れます。ファンデーションで肌の粗を隠したいという気持ちもあるとは思いますが、もしこの化粧崩れが嫌だったら、ファンデーションなしで過ごす方がテカリによる化粧崩れが防げます。この場合は、下地まできちんと行った上にコンシーラーで気になるところをカバーしたら、フェースパウダーなどの軽めのお粉をつけて仕上げます。
食べ物で気を付けることは出来る?
過剰に出てしまう皮脂分泌をまずは抑制することです。皮膚科でも処方されますが、ビタミンB2やB6は皮脂分泌を抑制する働きがあります。
ビタミンB2が摂取できる食材はレバー、海苔、ウナギなどです。またビタミンB6が摂取できる食材はニンニク、酒粕、カツオ、レバーなどです。
もちろん、脂質の摂り過ぎにも気を付けましょう。
気になってしまうお肌のテカリ。それでもテカリが気になったら、フェースパウダーやルースパウダーなどで軽く抑えます。あまり、脂取り紙で何度も取ったり、上から何度も皮脂をパウダーで抑えると余計皮脂が出ることもあるので注意が必要です。