お子さんとの外出に欠かせないベビーカーですが、絶対に安全とも言い切れないこともあります。ベビーカーの破損、子供の落下やケガなど、気を付けなければならないことはたくさんあります。
今回はベビーカー事故にありがちな事例をご紹介しつつ、普段どんなことに気を付けたらいいかをお話ししたいと思います。
ベビーカーでヒヤリハットを経験されたことがある方は頷けるところがあるかもしれません。また、これからベビーカーを使う方は是非今後の参考にして下さい。
よくあるベビーカーの事故
子供の転落
つかまり立ちが出来るようになったり、ある程度動き回れるようになるとベビーカーにいるのが退屈になって立ち上がろうとすることがあります。そんな時に、バランスを崩して転落してしまうこともあるのです。
特に仲の良いママ友と夢中になって話していて目を離した時、買い物中に物を真剣に選んでいた時などに起こりがちです。何ともなければ良いですが、頭を強打してしまったり、顔に傷がついてしまいショックを受けるママも多いです。
ベビーカーがひっくり返る
段差でバランスを崩して横に倒れたり、ベビーカーの持ち手のところに荷物をたくさんかけてしまい、その重さが後ろにかかり過ぎてしまって後ろにひっくり返ることもあります。まさか・・・と思うようなことかもしれませんが、実際に赤ちゃんのお世話グッズが入ったバッグや買い物したものなど、これくらい大丈夫だろうと思って持ち手にいっぱい下げていたらひっくり返ることってよくあります。また、兄弟姉妹がベビーカーを押したがって、誤って持ち手を下に下げようと(背が低い為)転倒することもあります。
後ろにベビーカーがひっくり返った時に、たまたま荷物がクッションとなって頭の強打を免れればいいですが、地面に頭を強打してしまうこともあります。
隙間に指を挟む
ベビーカーは折り畳み式になっています。赤ちゃんの指はとても細く皮膚も柔らかです。接続部などで誤って指を挟んでしまうこともあります。
指に少し跡がついた程度ならまだマシですが、最悪指が切れてしまったなどということも実際にはあるので注意が必要です。
段差や坂に気付かなかった
話に夢中になっていた、スマホ操作をしながらベビーカーを動かしていた時にありがちなのが、段差や坂に気付かなくてハッとするパターンです。
多くはすぐ反射的に「危ない!」と思って、すぐベビーカーをつかんで対処出来ることもありますが、これも一瞬ハッとするパターンです。最悪転倒したり、坂をベビーカーだけ先に行かれてしまって大惨事になることも考えられます。
車道に近い所で信号待ち中に巻き込み事故に遭った
信号待ちをしている間に、白線のすぐ内側などのわりと車道に近い所にいた時に車が突っ込んで来たという事例もあります。なるべく車道からは離れた方が良いでしょう。
ベビーカー事故防止のために注意すること~ベビーカー使用前~
新品なベビーカーで使い始めて間もない時ならまだ少ないことですが、使い込んだベビーカーになると注意が必要になります。というのも、古くなるほど車輪が回りにくい、部品が欠けていることがあります。
ベビーカーは安いお値段ではありませんし、兄弟姉妹、親戚、お友達のお下がりをもらって使うこともあります。メーカーも安全に作っていますが、やはり古くなってしまったものは気を付けなければなりません。
ベビーカーは自動車のように点検があるわけではありません。定期的に点検をして安全かどうか確認しましょう。
実際に点検してみて、一応タイヤも回るし異常がないと思っても、タイヤが古くてすり減っていたり、道を通った時に車輪が動くは動くが、ガタつきが出て乗り心地が悪くなっていることもあります。
ベビーカー事故防止のために注意すること~ベビーカー使用中~
ベビーカーにお子さんを乗せる際に、以下のことを注意しましょう!
目を離さない
動きが活発になると、いつ立ち上がってバランスを崩して転倒するか分かりません。人と話に夢中になっていたり、スマホを注視していたり、何かに夢中になっていて気付いたら転倒してしまったでは遅いので、分かってはいることですが「目を離さない」ことが大事です。
ベルトの着用を怠らない
ちょっとの時間だから、面倒だからとベルトの着用を怠ってしまっていることはありませんか?そういった時に転落事故が起きやすくなります。
手や脚の場所を確認
ベルトを着用する際に、手の指や太ももの肉を挟んでしまうこともあります。手や脚の位置を確認してベルトを着用しましょう。急いでいたり、お子さんが暴れたりするとつい指などを挟みがちになってしまいます。
ベビーカーに乗せたお子さんを一人にしない
お子様連れだと単身で行動するよりも不便なことが多いです。出掛け先のトイレもそうですし、ほんの数十秒だけというほんのわずかな時間でもお子さんから離れないようしましょう。
お子さん自身が立ち上がってしまうことはもちろん、手の届くものに触れたり、また悪意のある人がいるかもしれません。大変ですが、一時も離れないようにしましょう。
ベビーカーのベルトが必ずしも確実ではない
ベルトは閉めていても、ある程度動きが活発になってくると、ベルトをしていても自分で抜け出してくることもあります。必ずしもベルトを着けているから安心ではありません。
ベビーカーの持ち手には荷物を載せすぎない
お出かけすると荷物ってたくさんになってしまいますよね。買い物すると特に、食料品にオムツに日用品に・・・とあれこれつい買ってしまうと、持ち手があることをいいことにたくさんぶら下げてしまいがちに。たくさん荷物をぶら下げて、当然ちょっと手を離したら後ろにひっくり返ってしまうので、ここは持ち手にたくさん荷物をかけるのは避けましょう。
混雑している場所でのベビーカー使用は控える
どうしても電車に乗って出掛けなくてはならないこともありますよね。やはり混雑時はベビーカーが人にぶつからないように気を遣ってしまいますよね。同様に混雑した場所も控えた方がいいですよね。
ベビーカーを動かす前にベルトをきちんと着用させる
当たり前ですが、ベルトをしていなければ立ち上がったり動き回ったりしてしまいます。
ベビーカーの子供を乗せて階段やエスカレーターの上り下りはしない
ついやってしまいがちなことですが、転落の危険があるので、ベビーカーに赤ちゃんを乗せての階段やエスカレーターの上り下りは止めましょう。エレベーターを使うようにしましょう。
ベビーカーを車道から少し離れさせる
信号待ちの際に車道ギリギリで待機したのでは、車が通るスレスレになったり、巻き込み事故の心配が出てきます。車道や白線からいつもより離れる気持ちで待機しましょう。待機中はベビーカーの車輪をロックしておくと無難です。
傾斜のある所で一時停止する場合はロックを
ちょっとした坂道などで、例えばお財布や携帯を鞄から取りたいなんて時に一度立ち止まったとします。そんな時に、車輪をロックしていないとベビーカーだけスッーと動いてしまって、慌てて止めに走ることに。
気持ちにゆとりを持ちましょう
小さなお子さんをお持ちの方ほど、気持ちに余裕がないこともあります。
約束の時間に遅れそうになるがあまり急いでベビーカーを押したり、お子さんのお世話で周りに気を遣うのが二の次になってしまったり・・・。
時間に余裕を持って行動したり、周囲に気を付けながら行動しましょう。
最近ではスマホが普及し、スマホを注視しながらベビーカーを操作している親御さんを見かけます。「ちょっとくらい大丈夫だろう」という過信さから事故は起きてしまうこともあるので、軽いケガどころではなくなってしまったら後悔しきれません。
ベビーカーに乗せての事故というものは実際にあるので、お子さんが動き回るようになったら更に注意が必要になってきますよ!