「汗かき」さんの原因って?おすすめの治し方はこちら

 

身体が暑い時や緊張した時など、人は一般的に汗をかきます。しかし、その汗の量が尋常ではなく大量にかいてしまうとなると、それなりにケアも必要になりますし服装などにも気を使ってしまいますよね。

あまりにも異常なくらい汗をかく場合は「多汗症」という病名がつくくらいですので、その汗をかくことが生理的なものなのか病的なものなのかを見極める必要があります。

そこで今回は、大量に汗をかいてしまう理由と多汗症と汗かきの違い、また汗かきの対処法などをご紹介していきます。

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大量に汗をかく原因

タオルで拭いても吹き出してくる汗の原因って、いったいどんなことがあるのでしょうか?そこで考えられる原因を3つほどご紹介します。

自律神経が乱れている

自律神経は交感神経と副交換神経が交互にバランスよくはたらくことで体調を維持しています。しかしストレスや不規則な生活などで自律神経のバランスが崩れてしまうと、興奮状態の時に分泌する交感神経が優位となって汗をかいてしまうのです。

通常副交換神経がはたらいているときには汗はかきません。交感神経が活発化することでからだに200以上ある汗腺を刺激してしまい、大汗をかいている状態が続いてしまいます。

また自律神経はホルモンバランスにも大きな影響を与えており、更年期障害などで汗かきになってしまうのは自律神経からホルモンバランスへ悪影響を与えているせいなのです。

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甲状腺の異常

甲状腺の機能が普通よりはたらきすぎてしまっていて、甲状腺ホルモンが多すぎる病気を、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)といいます。20〜30代の若い女性に多い病気で、これが原因となり汗をかきやすくなるということも考えられます。

甲状腺ホルモンはわたしたちのからだのエネルギーを作る大切な役割があります。しかし、これが多過ぎてしまうと常に全力疾走でいる状態と同じエネルギー量を生産してしまうので汗を大量にかいてしまうのです。

多汗症

主な多汗症の原因はストレスで、全身性の多汗症と一部のみの症状があります。よく緊張すると脇汗だけが大量に出てしまうということがありますが、これはストレスや緊張による一部の多汗症なのです。しかし、多くの場合は一部よりも全身に汗をかくケースが多いです。多汗症は細身の人よりも肥満に多いとされ、生活習慣やホルモンバランス、遺伝なども要因のひとつとして考えられています。

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多汗症と汗かきの違い

汗をたくさんかいてしまうと、もしかしたら自分は多汗症なのかもしれないと不安になる人も多くいます。しかし、ただ単に汗かきな体質という場合もあるのでまずはふたつの違いを説明していきます。

汗というのは体温が上がった時にかくことによって、その水分で体温を下げるはたらきがあります。そのため、体温調節の際に普通より多く汗をかいてしまう場合は「汗かき」ということになるのです。しかし多汗症となると季節は関係なく、暑かろうが寒かろうが非常に多くの汗をかきます。また特に運動など何かしたわけではないのに汗をかくといった場合も要注意です。

何もしていないのに体温調節は必要ありませんよね。その場合は、多汗症である可能性が高いと言えます。また汗かきの人は全身からまんべんなく汗が出る場合が多いのですが、多汗症は例えば手のひらだけ、脇汗だけなど限定的な場所から汗をかく場合が多いのです。

ちなみに緊張して大汗をかくという場合は、精神的なストレスで起こるものなのでこれも多汗症とは異なります。多汗症は身体の働き自体がうまくいっていないことによる病的なものなんですね。

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効果的な汗かきの治し方

それでは、汗をたくさんかいてしまう人のために効果的な汗かきの治し方を4つ見ていきましょう。

食生活を意識する

大豆製品に多く含まれるイソフラボンには、汗を抑えるというはたらきがあります。身近にたくさんイソフラボンを含む食材があるので、ここは積極的に汗をかく時期になったら食べていきたいですよね。また体温を下げる効果のある夏野菜(キュウリやナス、トマト)なども効果的ですよ!

またリラックスをして自律神経の服交感神経を優位に立たせるということも大切なので、ハーブティーなどでリラックスするのも良いでしょう。オススメのアロマはラベンダーやオレンジなどです。

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ツボ押し

気軽に汗を抑えるために、効果が強くはありませんが有効な方法がツボ押しです。親指と人差し指の付け根にある万能のツボである「合谷(ごうこく)」や、手首の小指側のシワがある場所である「後谿(こけい)」という場所を刺激すると効果的です。じわっと汗をかいてきたときに、意識して刺激するようにしましょう。

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出典:http://thebenpi.com/

 

デオドラント剤を塗る

あらかじめ汗をかいてしまう前に、汗を抑える効果のあるデオドラント剤を塗布しておきます。スプレーよりも固形タイプで直接肌に塗れるタイプの方が効果は高いので、ぜひ試してみてください。デオドラント剤を塗ることでいつでもサラサラの肌をキープすることができます。

生活習慣を改善する

自律神経が乱れて汗をたくさんかいてしまうといったような場合には、普段からの生活習慣を見直してストレスをなるべく感じることのないよう自律神経の働きを正常化することを意識していきましょう。毎日の生活リズムを大きく変えることなく、いつも自律神経がきちんとは働くように整えていくと汗を抑えることができます。

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病院で処置をしてもらう方法も!

病院で汗を抑えるための治療というと、ボトックス注射レーザー治療などがあります。これはボトックス注射をすることで汗をかいたり汗の臭いを発生させる神経のはたらきを弱めることができるのです。そのために汗の量だけでなく気になる臭いも防ぐことができるのです。

ボトックス注射は、短時間の処置で約半年効果を持続させることができます。だいたいは夏前に施術して、汗をかく時期にあわせてボトックス注射をおこなう場合が多いです。

費用は病院に寄って異なりますが、だいたいは一箇所で10万円前後という場合が多いです。これが1年に一度は処置が必要になりますから、やはり安くはないですよね。様々な対処法を試してみても、しっくりこないという場合には病院での処置を考えてみても良いのかもしれません。

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まとめ

これから暑くなってくる季節での一番の悩みの種である汗かきの問題について、原因や対処法などをご紹介してきましたが、いかがでしたか?

汗とひとくちにいっても、体温調節のために身体が生理的におこなうような正常なものから自律神経のバランスが崩れたことによる原因で起こる病的なものまで様々な種類があるということがわかりましたね。

まずは日常生活の中からしっかりと汗を抑えるために対策をしていき、それでも効果を感じることができなかった場合は病院などでボトックス注射などの治療をおこなうようにしましょう。自分の汗の状態と経済面で、相談しながら対処法を決めていきましょう。