パンツやスカートの腰回りがボリュームアップしてしまって、以前着ていた服が合わない。そんなお悩みお持ちではありませんか?

今回は下半身太りの原因である「反り腰」に着目し、原因とチェック法、おすすめエクササイズをご紹介します。

反り腰の原因

反り腰になると、ぽっこりお腹になりやすいことでも注意が必要です。そんな反り腰の原因として注目したいのが「立ち姿勢」です。

猫背は良くないと言われることもあり、腰が反っていると姿勢もよくなっていいんじゃないの?と思われるかもしれませんが、また別物なのです。反り腰は身体のバランスの乱れが原因で出来上がってしまいます。また反り腰は、逆に猫背を生む原因となるのです。

反り腰になっている人の身体の中の骨がどうなっているかを見てみましょう。腰には首から骨盤の付け根まで脊柱と呼ばれる背骨があります。そしてその下には骨盤がありますよね。

反り腰の状態の時、骨盤の上部が前傾しています。そして骨盤の下側、椅子などに座るときに座面に当たる坐骨と呼ばれる部位は後傾しているのです。もちろんこれは正常な形ではありません。正しい骨盤の位置よりもひずみが生まれています。さらに、骨盤のすぐ上にある背骨の腰部分(腰椎)のもともとある前湾(前へのカーブ)がひどくなってしまいます。

試しにご自分でもこの姿勢をとってみて下さい。イメージとしては腰の付け根が前に出てお尻が後ろに飛び出ている感じです。この状態だと、背中から腰にかけての筋肉はその姿勢を保つために、常に緊張しっぱなしという状態になってしまいます。お腹の筋肉はというと、逆にだらりんとして使われることはありません。

反り腰は、立ち姿勢をはじめとした骨盤のゆがみや筋肉のアンバランスが作り出しているのです。

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反り腰チェック法

反り腰になっていないかどうかのチェック方法をご紹介します。

  1. 壁に背中をぴったりとつけて立ちます。
  2. 腰と壁の間に手のひらを入れてみましょう。

この時に、手のひらが入る具合によって反り腰の程度も分かります。通常腰は解剖学的に反っています。そこで壁に当たりながら少し指が入る程度は反り腰ではありません。しかし、壁に当たることなく手がすっぽりと入ってしまう方は反り腰でしょう。

ちなみに反り腰のチェック法として、仰向けに寝て腰に手が入るかを調べるという方法があります。この方法も間違ってはいないのですが、お尻のお肉の量などによって腰が浮きやすい人もいます。特に運動などをしている方はお尻の筋肉が発達しています。逆に運動をあまりされない方はお尻がぺったんこで、反り腰にも関わらず手が入らないという結果になることもあるのです。

そこで、正しく調べるには立った状態で行うことをオススメします。

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反り腰と下半身太りの関係

さて、気になる反り腰と下半身太りとの関係を紐解いていきましょう。

反り腰の原因のところでも少し説明しましたが、反り腰になると骨盤がゆがんだり筋肉のアンバランスが生まれます。つまり使われる筋肉とあまり使われない筋肉の差が大きくなってしまうのです。

例え話でご説明しますね。地面に太い丸太を置き、倒れないように紐を括り付け、左右の地面に打ち付けたとしましょう。丸太がまっすぐだと、左側の紐も右側の紐も同じだけでの力で支えればいいですよね。しかし、丸太が右側に傾くとどうでしょうか?左側の紐には右に倒れないように強い負荷がかかります。右側は緩んでいるので負荷はかかりません。

この紐を筋肉に例えるとイメージが沸きますね。

反り腰になった時に使われない筋肉は、どんどんと筋力が低下します。つまりお尻が垂れたり、横に広がったり、太ももの裏側がたるんでセルライトができ、お腹もぽっこりになるのです。

逆に使われている筋肉である太ももの筋肉はパンパンになり横にも広がります。また、ふくらはぎや前脛もパンパンになってしまいます。また骨盤がゆがむので、骨盤と接地している股関節もねじれができて筋肉が使われにくくなるのです。

反り腰の治し方

エクササイズ 1

では準備体操のストレッチを用いた反り腰エクササイズから行っていきましょう。

  1. 左右の足をのばして長座します。
  2. 股関節から出来るだけ前に身体を倒します。
  3. 息を吐きながら10秒じんわり伸ばしましょう。

大切なのは腰の裏側の筋肉がしっかり伸びることですので、息を止めないことと、膝を曲げないことを意識してくださいね。

続いて前側の筋肉も伸ばしていきましょう。

  1. 壁に向かって平行に立ち、片側の膝を曲げ、足首をもってお尻につけます。
  2. 膝が真下に来る状態を10秒キープします。

この時、腰が反らないように注意して、太ももの前側をのばしてくださいね。

エクササイズ 2

次は筋トレを用いたエクササイズです。

  1. 仰向けに寝て両手で両膝を抱えます。
  2. 2秒かけて、膝を胸にぐっと引き付け、腰と背中を丸めます。
  3. 2の状態を10秒キープしましょう。
  4. 仰向けになってリラックスします。
  5. 1セット10回を3セット程度行ってください。
先生

反り腰になると下半身太りを引き起こすだけでなく、腰痛もひどくなりがちです。身体に負担のない姿勢を取り戻し下半身太りも解消しましょう。