へそのごまはどうしていますか?
幼い頃からへそはいじってはいけないと言われたり、へそのごまは取らなくてもいいと言われ、何十年も放置されてる方も多いのではないでしょうか?
「へそのごまを取ってはいけない」は全くの嘘なのです。むしろへそのごまが溜まっている状態は決して衛生的に良くはない状態なのです。へそのごまって、普段何気なくへそにくっついていますが、実はとても雑菌が多く汚いんです。取ってはいけないと聞いていたから取ったことがないという方も多いはず。
今回は、へそのごまがどのくらい汚いかという事とへそのごまの取り方をお話ししたいと思います。
へそのごまの脅威の汚さ
へそのごまは、長年のへその窪みに溜まった垢や皮脂、埃や石鹸カスなどが固まっているのです。
トイレの便器の水に生息している有害細菌数は約290個に対し、へそのごまに生息している菌はなんと約120万個にもなるのです!計算すると、便器よりも約4100倍も汚い可能性があるのです!
米研究者が最近発表したところによると、人間のへそのごまには約1400種もの細菌が生息しており、しかもそのうち662種は全く新しい種類の菌なのだそうです。これだけの汚さのへそのごま、そのままにしていられますか?
へそのごまをそのままにしていると
へそのごまをそのままにしても特に何ともない人も多いです。ですが、へそのごまが溜まるほど雑菌もそれだけ多くなります。
最悪、その雑菌がへその傷から入り込むことで、傷み、赤み、化膿、出血を起こしてしまい、「臍炎(さいえん)」という状態になってしまうことも。更にへその皮膚の下にある腹膜にまで雑菌が感染してしまうと、「腹膜炎」になってしまうこともあります。この腹膜炎は、内臓を覆っている腹膜が炎症し、腹痛や発熱が起きるだけでなく、敗血症になることもあります。
へそのごまの掃除方法
へそのごまって取ってもいいの?って思うかもしれません。安心して下さい、取っても大丈夫です!ただ、気を付けるのは無理やり取り除いたり、へそを傷つけてまで取ることは止めて下さい。爪で引っかいたり、尖ったもので取り除くようなことは決してしないで下さい。つい、尖ったものでカリカリと取りたくなりますが、ここはグッと我慢して下さい。
オイルでふやかして、綿棒やガーゼで優しく拭うだけです。へその中の薄い皮膚の下には、腸などの内臓を包んでいる腹膜があります。この膜には神経がたくさん集まっているので、あまり激しく行うと痛くなりやすいので気を付けて下さい。
へそのごまの取り方
それでは、へそのごまの取り方を説明します。
- へその中にベビーオイルを数滴垂らします。
- へそのごまをふやかして剥しやすくする為、そのまま約10分程放置します。
- へそのごまが柔らかくなって取れやすくなります。綿棒やガーゼなどで優しく丁寧に拭取るように掃除します。
きれいに取れましたか?
結構、きれいに取れるとかなり快感になるかもしれません。綿棒にへそのごまが絡みつくと、とっても気分爽快になります!へそのごまは、水着になった時やへその出る服を着た際に皆さんハッとされる方が多いようです。
オイルでふやかすのがポイントです。特におへその中のシワや溝に入り込んでしまったのは、1回ではなかなか取るのが難しいかもしれません。無理に綿棒でグリグリやると、皮膚が痛くなるので、オイルを更に垂らして時間を置いてから再度綿棒で拭ってみましょう。
オイルはベビーオイルでも良いですし、オリーブオイルなどでも良いですね。
オイル以外のごまの取り方
1.入浴中にふやかす
入浴して体が温まるとお肌が柔らかくなります。オイルやクリームを使わずにごまを取りたい方は、このお肌がふやける性質を利用してごまをキレイにしていきましょう。
- 湯舟にしっかりとつかり、へその中までふやかします。
- ガーゼやタオルといった、お肌への刺激が少ない柔らかい素材のものを指に巻き付け、へその中を2~3回なぞるように拭きます。
- お湯でしっかりと汚れを洗い流していきます。
今までお手入れしてこなかったへそのごまは、1回でキレイに取り切ることはできません。焦ってゴシゴシと取ろうとするのではなく、回数を重ねて少しづつキレイにしていきましょう。
2.市販の専用キットを使う
ごまを取りたいけれど何を使えば良いか分からない!といった人におすすめなのが市販の専用掃除キットです。キットに梱包されているものはこちらです。
- オイル(クリーム)
- ゴマ掃除用の綿棒に似たスティック
クリームやオイルを使ってごまを取る方法と似ていますが、専用キットに人気があるのは掃除後にケアができる成分がクリームに含まれているところです。専用キットはドラッグストアはもちろん、インターネット通販でも取り扱いがあるので、忙しい人でも簡単に購入できますね。
3.クリームを使う
オイルのベタベタや垂れてくるのが苦手という人におすすめなのが、クリームを使ってのごま取りです。デリケートな部分なので使用するクリームは、お肌にできるだけ負担がない以下の種類が良いでしょう。
- 綿棒でクリームをへその中にたっぷりと塗ります。
- ラップまたは絆創膏をへそに貼り、一晩そのままにします。
- 十分に汚れを浮き上がらせたら、綿棒やガーゼを使ってへその中をくるくるとなぞります。
クリームに香料があるとそれが刺激となり、炎症を引き起こす可能性もあるので気をつけてください。クリームの代わりに、ワセリン、オロナイン軟膏などでも良いでしょう。
注意事項
へそのごまを取ってもいいことが分かったところで、ここで注意することをお話します。
1.あくまで優しく取ること!
へそをいじるとお腹が痛くなるというのは、昔からよく言われています。これは単なる迷信ではなく、へそのすぐ下には腹膜の神経がある為、へそをいじることでその神経を刺激してしまうことでお腹が痛くなると言われています。
また、へその皮膚はとても薄いので、力を入れて取ろうとすると、皮膚を傷つけてしまい、赤くヒリヒリしたり、化膿してしまうこともあります。デリケートなので優しく取りましょう。
2.取れないへそのごまは皮膚科で
何十年とへその掃除をしていないとなると、へそのごまも真っ黒い頑固な「臍石」という巨大なへそのごまと化します。皮膚にこびりついて落ちないこともあるので、自分で無理に取ろうとせず皮膚科で取ってもらうようにしましょう。
ちなみに、高齢者や太ってお腹が出ている人、へその形が深い人は通常よりもゴマ(汚れ)が溜まりやすいと言われています。今まで気にしていなかった人は、気にかけてみましょうね。
週2回を限度に
へそが汚いということを自覚すると、つい毎日お手入れしたくなってしまうと思いますがここで注意です。へそ部分は身体の他の場所と比べると皮膚が薄く、少しの刺激で傷がついてしまいます。万が一、傷から雑菌が入り込んでしまうと炎症を起こしてしまいます。
週2回を限度にし、キレイになってきたら週1のケアで十分です。やりすぎに気を付けましょう。
まとめ
臍の中まで人に凝視されることもそんなにないでしょうが、何かの拍子にへそのごまが見えては不潔な印象を与えてしまいます。
もしへそのごまが見えてしまったら、何だか見てはいけないものを見てしまった気分になります。存在の薄いへそのごまですが、何年、何十年と身体に付着していれば、雑菌の数もものすごくなります。
こんなに汚かったのか・・・・とちょっとショックですよね。そんなへそのごまですが、オイルでも取り除くことは出来ますが、市販でもへそのごまを取り除く専用のものが売られていますよ。