妊娠1週目の状態とは!すでに妊娠初期症状は出ている?

「妊娠1週目」と聞くと、女性がお腹に赤ちゃんを宿している状態を想像する方も多いのではないでしょうか。しかし、実は妊娠1週目とはまだ妊娠前の状態なのです。「妊娠していないのに妊娠1週目?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか?今回は妊娠の始まりとも言える、「妊娠1週目」について詳しくご紹介します。妊娠をこれから希望される方も、妊娠が疑われる方も、ぜひ参考にしてみてください。

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妊娠◯週目の数え方

「妊娠◯週目」という数え方ですが、最後の生理が始まった日から数え始めることが特徴です。その為、最後の生理スタート日を妊娠0週目と呼ぶのです。そして、最後の生理が終わり、いわゆる「排卵期」に突入する週が妊娠1週目と言われています。これは、WHO(世界保健機構)が定めた、妊娠週のカウント方法を日本も採用している為で、それは妊娠40週目(妊娠280日目)で出産することを想定しています。

この為、よく聞く「妊娠◯週目」という呼び方ですが、実際は妊娠前の状態も含みます。この事を今まで機会が無く知らない女性も意外に多く、ビックリしてしまう方もいることでしょう。これは、女性の体がまだ妊娠していなくても、体の中で妊娠に向けて、生理や排卵などの準備がスタートする時期が含まれてカウントされている為なのです。

妊娠1週目の状態とは!すでに妊娠初期症状は出ている?

妊娠1週目の卵巣や子宮の状態

生理が終わり、その後女性の体は排卵期の準備期間(妊娠1週目)に入ります。それは、女性の卵巣の中にある「原始細胞」と呼ばれる細胞を育成する時期の事を指します。実際に、この時女性の子宮には、まだ受精卵が存在しない状態です。あくまで妊娠1週目は、妊娠するための準備段階だということを理解しましょう。

この時期に性交渉を行うことで妊娠しやすいと言われていますが、個人差があります。卵子の寿命についてはおよそ24時間、そして精子の寿命は2-3日と言われていることから、排卵日の1日から2日前に性交渉することで妊娠確率が上がるとされているのです。

ちなみに、排卵期は本当に個人差があるとされていて、早い人の場合には妊娠1週目で排卵が始まる女性もいるそうです。

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妊娠初期症状は出ている?

基本的には妊娠1週目は、まだ妊娠している状態ではありません。その為に、妊娠の初期症状もありませんし、妊娠検査薬を試したところで、当然ながら反応はないでしょう。妊娠検査薬は、生理予定日より1週間が経過した頃から反応が出るとされており、その頃には妊娠5週目になっていると言われています。

万が一、体調に変化がある場合には、通常の生理痛やそれに伴うホルモンバランスの乱れが影響している可能性があるでしょう。

妊娠1週目の状態とは!すでに妊娠初期症状は出ている?

今のうちにやっておくべきことは?

妊娠1週目とは、実際の妊娠に向けて体が排卵期の準備をする大切な期間である、と言っても過言ではありません。妊娠を希望する方は、この妊娠1週目に向けて健康な体作りが必要になるでしょう。将来の妊娠に向けて、今からやっておくと良いとされていることをご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。

基礎体温をチェックする

日頃より基礎体温のチェックをすることで、見た目だけではわからない、体の細かい変化に気がつくことができます。妊娠希望する方が、よく基礎体温を計測するということは良く聞きますが、基本的には妊娠をすぐに希望されない方でも、基礎体温をしっかりと計測した方が良いとされています。基礎体温は毎日計測する必要があります。そして、数ヶ月分の記録を取ることで自身の体のパターンを把握することが可能となるのです。

基礎体温を計測するメリットとしては、排卵期を確認することが出来るようになります。女性の体温は排卵期に高くなり、排卵期が終了するとまた通常の体温に戻るとされています。自身の排卵の周期を把握することで、妊娠しやすいタイミングを確認することができるでしょう。そして、めでたく排卵期に妊娠となった場合、排卵期に高くなった体温は、排卵期以降も継続するとされています。

体の中で何が起こっているかは、直接見て取れないだけに不安になりますが、しっかりと基礎体温を計測することで、体の動きが手にとって把握出来るようになるでしょう。

風疹の予防接種を受けておく

妊娠前にはしっかりと風疹の予防接種を受けておきましょう。まだ風疹にかかったことがない人や、過去に風疹ワクチンを接種していない方は、体の中で免疫が出来上がっていません。妊娠前には積極的に免疫を作るようにしておくことが理想です。

妊娠中に風疹ウイルスへ感染した場合、胎児が先天性風疹症候群を引き起こすとされています。これは胎児に健康上大きな影響を与えることで知られていて、子供の難聴や白内障、そして先天性心疾患などが挙げられます。特に妊娠中20週目頃に風疹ウイルスに感染するとそのリスクが高まるとされているので、妊娠前には是非とも予防接種を終わらせておきたいところです。

残念ながら、風疹の予防接種は妊娠すると受けることができません。万が一、すでに妊娠している状態で、風疹の予防接種を受け忘れてしまったことに気がついた場合は、家族に風疹の予防接種を受けてもらうなど、周りの協力が必要になるでしょう。

葉酸を摂取する

妊婦さんが積極的にとる栄養素として知られている葉酸ですが、妊娠前から積極的に摂取するとよいです。胎児の健康の為に欠かすことのできない栄養であり、胎児の先天性異常リスクの抑制が出来るとされています。そして、葉酸不足によって胎児が先天性異常になる可能性は、妊娠10週目に起こるとされています。将来の妊娠を希望される方は、なるべく早い段階から葉酸を意識し食事に取り入れてみましょう。

妊娠1週目の状態とは!すでに妊娠初期症状は出ている?

妊娠1週目は大切な時期

まだ実際に妊娠はしていないものの、妊娠1週目は女性の体にとってとても重要な期間となることは間違いないでしょう。赤ちゃんを宿す準備期間とも言える妊娠1週目には、ストレスを溜めず、体をしっかりと温め、なるべく負担をかけないようにして過ごしてみることから始めてみてください。