寒い季節になると悩まされる方も多い「しもやけ」。なった人にしかわからないあのかゆみとの戦いはかなり辛いですよね。市販の軟膏などを塗っても簡単におさまるかゆみではありません。かゆみにまかせてかいていると、重症化することもあるとっても怖いものだったのです。
しもやけが起こる原因とその症状についてご紹介いたします。また、しもやけになりやすい人はどんな人なのか、自宅で治す方法などもご紹介いたします。是非、今後の参考になさってください。
しもやけの原因と症状
しもやけは、特に女性と子供に多く見られる症状です。その原因をご紹介いたします。
血行不良
寒い季節になると、体も冷えて血行が悪くなります。冬場は、どうしても昼間と夜で気温差が激しいこともあり、しもやけの症状が出やすくなってしまいます。
体質
女性の方に多い冷え性。元々冷え性の方、手足がすぐに冷たくなるという方は、この症状が出やすくなります。
湿度
湿度と言っても、お部屋の湿度ではなく、手足の湿度です。手洗いの後や入浴後にしっかりと水分を拭きとらないと、その水分が乾いていく時に手足の温度も下げてしまいます。すると手足が冷えてしまい、この症状を引き起こしてしまいます。
しもやけの主な症状としては、
・かゆみ
・痛み
・赤み
・腫れ
・発疹
などがあげられます。しもやけといえば、手足と思われているかもしれません。ですが、外気に触れる頬や耳たぶ、鼻などにも症状があらわれることがあります。
しもやけになりやすい人
先にも少し書かせていただきましたが、この症状になりやすい人は、女性や子供、冷え性でお悩みの方になります。その他にも、
・汗っかきである
・水仕事をしている
・お風呂はシャワーのみである
・素足でいることが多い
・痩せている
・女性でヒール靴を長時間履いている
・身内にしもやけの人がいる
・血圧が低い
・貧血気味である
これらに当てはまる人は、しもやけになりやすい傾向があるので、注意する必要があります。
しもやけを自宅で治す方法
市販の軟膏を塗るという方法もありますが、なかなか効果が無いという方も多いはずです。しもやけを治すには、血行が悪くなっているのを改善することが重要なポイントになります。
自宅で簡単に誰でもすぐに始められる、しもやけを治す方法をご紹介いたします。
1.洗面器やボール、バケツなどを2つ用意します。
2.1つには40℃のお湯、もう一つには5度の水を入れます。
3.症状が出ている部分をお湯につけます。
4.次に水につけます。
5.「3」「4」を交互に繰り返します。最後はお湯で終わるようにします。
6.終わったらしっかりと水分を取ってください。
つける時間は、お湯の方を長くして、水の方を短くします。患部に温冷を与えることで、血行が促進し、症状を改善できるでしょう。
予防するにはどうすればいい?
この症状は、冷えが一番の原因になります。寒い季節に外出する時は、手足などが冷えないよう、しっかりと防寒することが大切です。マフラーや、足元が冷えない靴下などを履くようにしましょう。耳などは耳あてをするか、ニット帽などで隠すようにすることをおすすめします。
鼻や頬も症状が現れやすい所です。この部分の予防はマスクの着用が効果的です。外出時はもちろんですが、就寝時にもつけておくようにしましょう。
ちょっと不思議に思わるかもしれませんが、寝ている間に顔部分は冷たくなります。これがしもやけを引き起こしてしまう原因にもなります。鼻やのどの保湿にもなりますので、寒い季節の就寝時には、マスクを着用するようにしましょう。
入浴後や手洗い後は、しっかりと水分を拭き取ることを忘れないようにしてください。また、室内が暖かいからと言って素足でいると、知らないうちに冷えてしまったりします。部屋にいても冷えないようしっかりと対策してください。
体質的に冷え性の方は、冷え性を改善する必要があります。食べるものや飲み物も、身体を温めるものを積極的に摂るようにしましょう。体を温めてくれるビタミンEをサプリメントなどで補給するのもおすすめです。
また、適度に体を動かす事も必要です。特別運動を始めなくても、お部屋でできるストレッチや筋トレで十分です。入浴時も、シャワーだけで済ませることなく、湯船につかり、しっかりと身体を温めるようにしてあげて下さい。
ひどくなったら皮膚科へ!
この症状はかゆみを伴うので、どうしてもかきむしってしまい、傷を作りがちです。そこから雑菌などが入り炎症を起こす事も少なくありません。また、しもやけと簡単に考えて放置していると、凍傷になる恐れもあります。症状は悪化し、手足などは切断という最悪のケースもあり得ます。
ひどくなる前に対処するのが重要ですが、症状が悪化してしまったら、自己判断せずに、すぐに皮膚科を受診するようにしてください。
大人はこの症状がでたらすぐに対処できても、子供は親が気付かないうちに症状が悪化していることがあります。寒い季節になったら、手足など、しもやけの症状が出やすい箇所をこまめにチェックしてあげて下さい。
外出時もお部屋にいる時も、手足などは冷やさないようにすることと、保湿もしっかりとしてあげてくださいね。