昔に比べると今の中年女性はきれいな方が多くなってきたと感じませんか。年相応の老化は止められませんが、若々しくいることは誰でも簡単にできます。例えば毎日口にしている食事も少しの工夫で若々しくいられるのです。実際若々しい人は食事にも工夫をしていることも多いので参考にしたいところです。しかし、実際完璧に食事を管理しようとすると少し窮屈に感じてしまい結局続けられないという人も多いというのが現状ではないでしょうか。
そこで今回は肌の若返りをサポートする栄養素をご紹介します。
肌を老化させる原因
お肌を老化させる原因はどんなものがあるのでしょうか。
1.酸化
2.光老化
3.糖化
4.乾燥
5.ひはく化
お肌を老化させる原因は5つありそれぞれ度が過ぎるとたるみやしわ、シミなどに悩まされることになります。
酸化
体内には活性酸素が作られて外から体内に入ってきたウイルスなどから身を守る働きをしています。しかし、この活性酸素は過剰でも体に良くないことを起こします。体の酸化を進めてしまい細胞レベルで破壊してしまいます。当然肌にも当てはまることで酸化が進むと肌にシミやしわなどが増える原因になるのです。
光老化
紫外線を長期間浴びることによる肌の老化を指します。長期間というのは少しずつ紫外線を浴びていく20年30年と年月が経つにつれて老化が表面化するという意味も含まれます。紫外線を無防備な状況で浴びることはこの先何十年かの肌の状態を悪くする要因になり得るのです。
糖化
体内で糖とたんぱく質が結合する事です。糖とたんぱく質の結合は普通に起きる自然現象ですが、スムーズに排出されれば何の問題もありません。糖化は細胞を固くする性質があります。コラーゲンがある皮膚組織に糖化が起きるとコラーゲンは固くなり「くすみ」の原因になるのです。
乾燥
年齢と共に減少する保湿因子の減少とセラミドなども低下していきます。そのため乾燥してしまうのです。肌の表面の角質が起きてめくれるようになって肌内部の水分が抜けてしまう事も乾燥要因です。
ひはく化
コラーゲンのような成分があって肌は弾力を保つことができるのですが、年齢を重ねるとコラーゲンの生成も少なくなります。女性ホルモンが減退する更年期以降はコラーゲンを作る力が弱くなり、肌自体のボリュームも減ってきます。そのため肌が薄くなり肌がたるみやすくまた、外からの刺激に弱くなりがちになります。
食べ物とお肌の関係
栄養は口から入り体の中で吸収されます。食べ物一つで体内の環境は大きく変わるのです。添加物が多い食品は脂質や糖質が多く体の酸化を進めてしまい肌にとってもよくない活性酸素が過多な状態です。体内の環境をよくすることが非常に大切です。
体の調子が良くないときは肌のコンディションもよくない事はありませんか。肌も体の器官であるので不調が出やすいところでもあります。特に消化器官に不調をきたすと肌の状態が悪くなる傾向にあります。食べたものが排せつできなくなると毒素を排出するために皮膚へと流れていきます。それこそが吹き出物やニキビなのです。肌は一種の排せつ器官といってもいいでしょう。
体に入る食べ物が原因で体調が良くなったり悪くなったりと不思議なものです。エネルギー補給の為だけの食事もいいですが、やはりスムーズに調子よく過ごすためには食べ物にも気を使うべきかもしれません。
若返りをサポートする栄養素
肌の調子を整えることが若返りへの第一歩といえます。若返るための必要な栄養素をご紹介します。
1.ビタミンA
2.ビタミンC
3.ビタミンE
4.亜鉛
5.タンパク質
6.食物繊維
7.鉄分
このような栄養素を食事で摂っていけば自然と若返りの効果を実感できるようになります。
どんな食べ物を食べるべき?
肌が若返るための必要な栄養素はご紹介しましたが、どのような食べ物に含まれるのかが分からないという方も多いのではないでしょうか。そこで次からはどのような食品があるのかご紹介します。
1.活性酸素から守る「βカロテン」
2.コラーゲン生成を助ける「ビタミンC」
3.血流を促進「ビタミンE」
4.新陳代謝促進「亜鉛」
5.土台になる「タンパク質」
6.腸内の掃除「食物繊維」
7.肌色のいい肌「鉄分」
このような順番でご紹介してきます。
活性酸素から守る「βカロテン」
ビタミンAの一種のβカロテンは活性酸素から体を守るだけではなく免疫細胞を活性化させる働きもあります。体内でビタミンAに変換されるため、同じビタミンAの一種の動物性ビタミン、レチノールと同じような作用がありますが、妊婦さんが多量に摂ると肝臓などに蓄積され過ぎて危険なのでビタミンAを積極的に摂りたい方はβカロテンが安心です。
1.かぼちゃ
2.人参
3.ほうれん草
4.小松菜
5.春菊
モロヘイヤはβカロテンが豊富です。色の濃い野菜に多いのがβカロテンです。たくさん摂っても体に必要な分しかビタミンAに変換されませんから安心です。
コラーゲン生成を助ける「ビタミンC」
コラーゲンの生成には必ずビタミンCが必要不可欠です。ビタミンCがあってはじめて弾力のある肌を作ることができます。また抗酸化にも優れていますので是非摂ってほしい栄養素です。
1.苺
2.ブロッコリー
3.モロヘイヤ
4.ピーマン
5.パプリカ
パセリもビタミンCが豊富でお勧めです。料理の付け合わせによくあるパセリも残さずに食べるようにしましょう。
血流促進「ビタミンE」
血流を促進する効果が期待できるビタミンEはビタミンCと一緒に摂ることでより効果を発揮します。ビタミンEの働きをビタミンCが補佐してくれるので同時に摂取すると血流もよくなります。血流をよくすると細胞を活性化できターンオーバーを促進します。
1.かぼちゃ
2.アーモンド
3.抹茶
4.アボカド
5.卵黄
ナッツ類に多く含まれるビタミンEは他にもヘーゼルナッツ、ピーナッツ、ヒマワリの種などに含まれます。ナッツ類は油分も多いので一日一つかみまでにしておきましょう。
新陳代謝促進「亜鉛」
ミネラルの一種である亜鉛は肌だけでなく体にも重要な役割をはたしています。タンパク質の代謝を促進しています。特に舌は短い期間で細胞が入れ替わる器官であるため亜鉛をより必要としており、亜鉛不足になると細胞の代謝が行えず「味覚障害」になってしまいます。
また亜鉛は炎症を鎮める作用もあるので肌や粘膜などで起きている炎症も緩和してくれます。
1.牡蠣
2.たらこ
3.卵黄
4.レバー
5.ごま
イワシや牛肉にも含まれます。牡蠣だけでなく「あさり」も亜鉛を含んでいますのでお味噌汁などにして召し上がってもいいでしょう。
土台になる「タンパク質」
細胞の土台はタンパク質です。タンパク質が不足すると肌の下にあるコラーゲン量も少なくなり弾力が失われます。体のほとんどの細胞はタンパク質からできていますので積極的に摂りましょう。
1.卵
2.肉
3.魚
4.乳製品
5.大豆製品
タンパク質は肌にとってとても重要で、保湿と弾力にはタンパク質は不可欠なので積極的に摂ってください。
腸内の掃除「食物繊維」
腸内の環境が悪いと便秘になりがちです。便秘の怖いところは毒素を体外へ排出されないで体内にとどまっていることです。毒素を何とか排出しようと体は皮膚へ排出し吹き出物やニキビを作ってしまうのです。毒素を肌へ出さないためにも腸内を常にきれいに保っておくことがとても大切です。
便がカチカチの方向き
1.キャベツ
2.リンゴ
3.みかん
便が固い方には便を柔らかくする作用の食材がお勧めです。海藻類も便を柔らかくしてくれます。
下痢になりやすい方向き
1.ごぼう
2.サツマイモ
3.ブロッコリー
便意が全くない、腸の動きが悪い方などにおすすめの食材です。繊維質の野菜などを多く取ることで便のかさが増して便壁が刺激され便意につながります。
肌色のいい肌「鉄分」
血色がよくなければ美しい肌とはいえません。肌の色が健康的であるからこそ美しい肌といえます。血液中の老廃物をしかるべきところへ運んでくれるのも鉄分なのです。
1.しじみ
2.レバー
3.あさり
4.かつおぶし
5.卵黄
このほかに大豆、魚、貝、海藻なども鉄分を含んでいる食材です。
肌にいいものは実は健康にもいいものだった
体を健康にすることで肌にもよい影響を与えます。肌の状態をよくするためにはターンオーバーが正常に行われていることが肝心です。ターンオーバーは細胞レベルで行われているので肌のみに特化してという訳にはいかないでしょう。肌のみ若返るというよりも体全体のアンチエイジングに取り組むことが一番の近道なのです。