皆さんは自分の歩き方を気にしていますか?歩く姿、特に後ろ姿は、意外と人の目についてしまうものです。ちゃんと歩いているつもりでも、長年の癖が積み重なってがに股歩きになっている…なんてこともあるかもしれません。
もし、がに股で歩いているなら克服しましょう。がに股歩きを治すことはメリットがたくさんあります。今回はがに股歩きを治して、美しさを手に入れる方法についてご紹介します。
がに股歩きの原因
まずはがに股歩きになる原因をしっかりと知りましょう。
がに股歩きをしてしまう大きな原因が、筋肉の低下です。特に足のももの内側の筋肉が衰えると、ももの外側の筋肉に引っ張られて、足先が外を向きやすくなります。
普段の生活で、ももの内側の筋肉を使うことは少ないです。無意識に歩いたり立ったり座ったりする動作は、モモの内側でなく外側の筋肉を使っています。外側の筋肉を使う日常生活を続けることで、ももの内側の筋肉はますます衰え、がに股だけでなくO脚やX脚等の原因にもなります。
また足の筋肉の使い方だけでなく、上半身の姿勢の悪さも足の筋肉のバランスを崩す原因になります。上半身が猫背や反り腰によって重心がずれていると、体は自然と足の外側の筋肉でバランスをとろうとして、がに股になってしまうのです。
がに股歩きのデメリット
みなさんはがに股歩きにどんな印象を持っていますか?がに股歩きはデメリットが多くありますので、順に見ていきましょう。
見た目
がに股歩きの印象として多い意見が「おっさん」です。「おっさん」とは、男性の中でも紳士ではなく、あまり上品なイメージを持たれない男性を指す場合が多いですね。
男性のがに股歩きでさえ上品なイメージがないのに、女性ががに股で歩いている場面を見て、良いイメージを持つ人はほぼいません。がに股歩きの女性は相手に品の悪い印象を与えてしまいます。
体へのデメリット
がに股歩きは、足(または膝)が本来の方向に向いていない歩き方です。そのために続けていると骨盤にゆがみが生じてしまうのです。
骨盤のゆがみは体に様々な悪影響をもたらします。リンパの流れが滞って冷え性になったり、基礎代謝が低下してむくみがあらわます。また代謝の低下で脂肪の燃焼が上手くいかなくなるためにやせにくく、太りやすい体質になってしまうのです。また骨盤がゆがむことで腰痛やひざなどの関節痛もおこりやすくなります。
がに股かどうかをチェック
がに股歩きを治すには、まず普段の自分の重心を確認することが大切です。がに股歩きをする人には普段の生活で特徴(くせ)があります。あてはまるものはないか、確認してください。
座った時のひざ
座った時にずっとひざをつけていられない人は、足のももの内側の筋肉が衰えている場合が多いです。ももの内側の筋肉の衰えは、がに股歩きの原因になります。
姿勢が悪い
猫背や反り腰も骨盤のバランスが崩れることから、がに股歩きの原因になります。特に若い女性に多いのが反り腰です。反り腰とは、主に腹筋の弱さが原因で、背中がそり過ぎて、おなかがポッコリ出て、みぞおちが引っ込んだ、悪い姿勢になります。女性のがに股の原因に一番多いのが反り腰です。
関連記事:反り腰の原因と治し方
外ももの筋肉が張る
がに股歩きを続けていると、足の外モモの筋肉が張ってきます。足が太く見える原因にもなり、悪循環です。
足の裏にかかる重心
足の外もも側に重心をのせるように歩いていると、靴にかかる圧も外側が強くなります。そのため靴の外側の減りが早いようであれば、がに股歩きをしている可能性が高いです。
また足の指にかかる重心も大切です。現代人は運動不足から『浮き指』になる人が多いです。浮き指とは、足の指を使用せずに立ったり歩いたりする、浮いている足の指の状態です。浮き指も女性に多く、バランスが不安定なため足の外側に重心がかかりやすくなります。
簡単 がに股を治す方法
原因をふまえて、がに股歩きの治し方を紹介していきます。
外もも付根のマッサージ
毎日の習慣で、筋肉は固まって動きにくくなっています。まずはマッサージで筋肉を緩める体操をしましょう。
左右にポケットのあるズボンをはいたとき、そのポケットの位置にある筋肉が緊張しているとがに股の原因になります。床に座り、その位置にゴルフボールやテニスボールをコロコロ押し当てて、ほぐしてあげてください。
腸腰筋のストレッチ
ももの付根の奥にある腸腰筋の緊張も、がに股の原因になります。ストレッチで伸ばしてあげましょう。
- 立った状態から右ひざを床に付け、左足は前に出します。それぞれのひざが90度になるようにします。
- 前へ向けて重心をかけて、右のももを伸ばします。
- この姿勢で10秒から15秒キープします。
- 足を入れ替えて、同じように行います。
ハムストリングスのストレッチ
ももの裏の筋肉であるハムストリングス。ここの筋肉が緊張していると、モモの外側の筋肉ばかりが使われることになります。緊張を緩めて使いやすくしてあげましょう。
- 両足を前に出して座り、右の足の裏を、左足のももの付根につけます。
- 背筋を伸ばし、ゆっくり前傾して足首、余裕があれば足先を持ちます。
- 足を入れ替えて、同じように行います。
ももの裏が引っ張られている感じを意識してください
ももの内側の筋肉を鍛える
ももの内側の筋肉を鍛える動作は、日常生活ではあまりありません。そのため筋肉トレーニングが大切になります。おすすめしたい、ももの内側の筋肉トレーニングが『ひざの間に何かを挟んで座る』簡単な動作です。
あまり筋肉に自信の無い人なら、まずは小さなクッションを使用してください。椅子に腰かけ、ひざの間に小さなクッションを挟みます。それを落とさないようにキープする、それだけです。普段ももの内側の筋肉を使っていない人なら、10分もしないうちに挟めなくなりますよ。
筋肉がある程度ある人なら、本など多少重いもので挑戦してください。小さなゴムボールを挟んで、両ひざで力を入れて挟むトレーニングも有効です。
ポイントは、ももの内側の筋肉を意識することと、反り腰や猫背にならないように姿勢を正すことです。テレビを見ている時間などを利用して、少しずつトレーニングを続けてください。
その他内ももの鍛え方については、むっちり内ももが痩せる簡単エクササイズ&ストレッチの記事をご覧ください。
走る
一般的に、歩くときには足の外側の筋肉を使い、走る時には足の内側の筋肉を使います。ですから、ジョギングをしている人は足の内側に筋肉がついています。
マラソン選手や短距離走の選手は、きれいな足をしている人が多いですね。ジョギングは有酸素運動にもなり、新陳代謝を高めて脂肪の燃焼を促進してくれるので、おススメです。
まとめ
がに股歩きは習慣で出来た歩き方なので、一朝一夕に治るものではありませんが、トレーニング次第で改善できます。がに股歩きの改善は、良い姿勢やヒップアップ、脚痩せにもなるため、ぜひストレッチやトレーニングを続けてください。