どこにできても気になるニキビですが、耳にできるとその痛みの強さからも憂鬱になってしまいますね。
今回は、耳たぶにニキビができる原因と治し方についてご紹介いたします。
耳たぶニキビの原因
耳たぶにニキビができる原因は、いくつか挙げられます。体調による場合もあれば、生活習慣や癖などが原因の場合もあります。耳たぶニキビの予防のためにも、原因となりうる8つを知っておきましょう。
汚れ
まず第一に、汚れ。顔のニキビ同様に、皮脂汚れやホコリなどが落としきれていないと毛穴が炎症を起こしてニキビになります。入浴の際に忘れずに洗いましょう。ただし、ゴシゴシ洗いや気になるからと頻繁に洗いすぎるのも逆効果になります。
過度に皮脂を奪われると、皮膚を守ろうと皮脂分泌量が増えるので結果的にまたニキビができやすくなってしまいます。肌に優しい洗浄剤でそっと洗いましょう。
イヤホンなどの使用
日頃からイヤホンやヘッドセットなどを利用している人は、これらがニキビの原因になっているかもしれません。イヤホンを消毒している人はなかなかいないのではないでしょうか。しかし実はイヤホンは皮脂や汗などでかなり汚れています。
毎日耳の中に汚れたイヤホンを入れることによって耳の中の皮膚環境が悪くなり、耳の中はもとより耳たぶにもニキビが現れることがあります。定期的に除菌シートで拭き取るなど、清潔に保つよう心がけましょう。
寝具
シーツや布団、そして枕カバーなどの寝具にも注意が必要です。人は寝ている間に多量の汗をかき、その汗や皮脂、よだれなどで思った以上に汚れています。この汚れを放置しておくと雑菌が繁殖しやすくなり、耳にニキビが現れます。
また、髪が濡れたまま寝ているとさらに多くの雑菌が繁殖します。必ず髪は乾かしてから寝ましょう。そしてこまめに洗濯していつも清潔な寝具を使うことが大切です。
手で触る
誰にでもある、「癖」。ついつい耳を触ってしまう癖の人は耳たぶにニキビができやすいと言えます。過度に接触することで皮膚に刺激や負担を与え、また手が汚れている場合などはその汚れが耳に付着してニキビの原因になります。
頻繁に耳たぶニキビができる場合などは無意識に触っていないか気をつけてみましょう。
髪の毛
接触による刺激には、手以外にも髪の毛が原因なこともあります。長い髪などで耳にいつも髪が触れる場合、またスタイリング剤などがついている場合それらが原因となっているかもしれません。
ニキビが気になる場合はなるべく耳に髪が触れない髪型を心がけましょう。
シャンプーなどのすすぎ残し
スタイリング剤同様に、髪にシャンプーやトリートメント成分が残っていることもあります。また髪にではなく、シャンプーの時のすすぎで耳にこれらの成分が残ったままになっている可能性もあります。
すると炎症を起こしやすくなり、痛い耳ニキビができてしまいます。すすぎは念入りに行いましょう。
ホルモンバランスの乱れ
ホルモンバランスは、ストレスや生理、睡眠不足などによって乱れやすいのですが、それに伴って皮脂分泌量が増加します。すると毛穴が詰まりやすくなり、ニキビができやすい肌になってしまいます。
生活習慣を整えることが、耳ニキビの改善にもつながります。
ピアスや傷
ピアスホールを開けている人の場合、ピアスが引っかかったりした場合に引っ張られ、傷になってしまうことがあります。するとそこから雑菌が侵入し、炎症を起こして腫れやニキビなどができます。
長時間ピアスをつけたままにしたり、ピアスホールの状態が良くないのにピアスを使い続けることは避けましょう。
間違った治し方
1日でも早く治したいニキビですが、やり方を間違えると悪化させてしまうこともあります。以下のことに注意しましょう。
ニキビを潰す
耳に限らず、ニキビを潰すのはNGです。潰すとさらに傷になるので雑菌が入り込み悪化したり、化膿したりする可能性があります。潰さず、触らず様子を見ましょう。
市販薬の使用は慎重に
市販のニキビ薬を使う人も多いと思いますが、こちらも慎重に行うべきでしょう。なぜなら薬が合わなくてさらに悪化する場合もありますし、不衛生な手で患部に触ることもお勧めできません。
またニキビではなく他の病気である可能性もあります。どうしても使いたい場合は、薬局で相談するなどしてからにしましょう。
正しい治し方のポイント
では早く治すために気をつけたいのはどんなことでしょうか?ポイントは以下の3つです。
1.清潔を保つ
最も大切なのは清潔を保つこと。前述のように手で触ったりすると、ニキビができてデリケートになっている耳たぶには過度な刺激となります。優しい洗浄力のボディーソープなどでそっと洗い、髪などが触れないように注意しましょう。
ピアスやイヤリングなどのアクセサリーは治るまで使用を中止してください。一度手持ちのアクセサリーを清潔にお手入れしておくのもいいですね。
2.食生活の見直し
ニキビは過剰分泌された皮脂が原因となる場合が多いので、食生活にも注意しましょう。ジャンクフードや脂っこいもの、動物性脂肪を多く摂取していると全身の毛穴から余分な皮脂が分泌されニキビになりやすい肌になってしまいます。
和食を中心とした食事にするだけでもニキビ対策になりますよ。
3.皮膚科を受診する
最も確実に安全に治したいのであれば、皮膚科を受診しましょう。特に頻繁に耳たぶニキビを繰り返している、痛みがひどいなどの場合は相談してみてください。多角的に診断してもらえるので、跡を残すことなく早く治すことができます。
また次項で紹介しているように、ニキビではなく他の病気のサインであることもありますから、素人判断はせず早めに診察を受けることが大切です。
ニキビではない場合もある
粉瘤(ふんりゅう)
皮膚の内側に袋ができ、そこに垢や老廃物がたまった良性腫瘍です。自然治癒はできないので皮膚科での治療が必要です。
リンパ節の腫れ
耳の下のリンパ節が腫れているとニキビのように感じることもあります。風邪などの影響による腫れであれば3日ほどで治ることが多いですが、長引くようなら耳鼻咽喉科を訪ねてみましょう。
肉芽
肉芽と呼ばれる免疫反応による毛細血管の塊かもしれません。
ピアスホールを開けた後にできることが多く、異物であるピアスを排除しようと反応することによってできます。場合によってはゴルフボール大になることもあります。
低刺激に、そして清潔に
いかがでしたか?気になるニキビをつくらないためにも、耳たぶを優しくかつ清潔に扱ってあげましょう。
そして悪化する前に専門医に相談することも大切ですね。