顔にかゆみが生じた経験がある方は、近年とても多くなっています。それはやはり、花粉などのアレルギーを抱える方が増えたという背景もあるのですが、他にもたくさんの原因が潜んでいるのです。
今回は、顔のムズムズした痒みの原因から予防するスキンケアのポイントまで、詳しくご紹介していきたいと思います。
顔がむず痒くなるのはなぜ?
顔にむず痒いという症状があらわれるのには、6つの原因があります。まずはその原因に当てはまるものはないか、今の症状と合わせて確認していきましょう。
1.アレルギー性敏感肌
アレルギーに弱いタイプの敏感肌の方は、季節が変わり、気温や湿度に変化が生じる時や花粉が飛散し始める季節になると、顔に痒みを感じることがあります。
敏感肌はこういった外からの刺激に非常に敏感で、かつ刺激に対抗できない弱さを持っています。刺激を受けた肌は目には見えなくても炎症を起こしている状態のため、少しの痒みが生じた時点で対策をする必要があります。
2.紫外線による日焼け
紫外線は、気を付けているつもりでも私たちの肌に降り注ぎ、炎症や痒みをもたらします。特に軽い日焼けの場合、水ぶくれなどの重い症状は出ないものの、肌がむず痒くなるといった症状があらわれるのです。
3.乾燥
季節に関係なく、湿度の変化や室内の空調によって肌は常に乾燥にさらされています。毎日スキンケアを欠かさず行っていても時間が経てば乾燥し、痒みを感じてしまうことも。
4.汗や皮脂による刺激
夏場、汗もができるという方も少なくないと思います。汗もは痒みをともない、掻きむしるとただれたり赤みが発生したりします。
汗には塩分が含まれているため、肌にとっては刺激になります。また、皮脂の過剰分泌も肌に負担を与える要因となるのです。
5.病気
神経性のものや皮膚病などにかかっている場合も、痒みの症状がでることがあります。何をしても痒みが引かない時は皮膚科を受診しましょう。
6.虫に噛まれたことによる痒み
蚊だけでなく、ダニなどに噛まれると痒みがあらわれます。噛まれた場所に腫れがみられるなど、痒みの他にもさまざまな症状が起こるため、清潔にしておくことが大切です。
顔のムズムズを防ぐスキンケアのポイント
顔のムズムズを防ぐためには、清潔に保つことと保湿が大切になります。外的な刺激から肌をいかに守ることができるかが重要なのです。
清潔に保つポイント
肌を健やかに保ってあげるためには、毎日の洗顔やクレンジング、手についた雑菌を肌に触れさせないことが大切になります。
クレンジングや洗顔は丁寧さがカギ!
クレンジングの場合は必ず毛穴を開かせてから行いましょう。毛穴につまった化粧品を取り除かないと色素沈着や肌荒れを引き起こすこともあります。お風呂に浸かって蒸気で開かせたり、蒸しタオルなどを利用するのも良いですね。
洗顔はもちろんきっちり泡立てること。優しくマッサージしながら洗い流してあげましょう。
やたらと顔に触れない
私たちが思っているより手に付着した雑菌は多いものです。日中や入浴後もなるべく肌に触れないようにし、摩擦などの刺激を軽減させるとともに、菌の付着を予防しましょう。
保湿のポイント
もっとも気を付けたいのがお風呂上りです。ある程度水分を拭き取ったらすぐに化粧水をつけ、乳液、クリームとケアをし、保湿成分に蓋をしてあげることがポイントです。
乾燥が酷く痒みもともなっている時には、化粧水などを二度付けしてあげるのも効果的でしょう。
手のぬくもりでしっかり浸透させよう
クリームだけでなく、すべてのケア用品は手のひらを使ってじんわりと肌に届けてあげることが大切です。力は入れ過ぎず優しく押さえることがポイントで、肌をたたくなどの行為は避けるようにして下さい。
肌のきめに逆らわない
きめの方向は下向きになっていることが多いため、下から上にむかってつけてあげます。おでこからケアする方が多いのですが、顎周りから順番に上がっていくよう手を滑らせていくと浸透しやすくなりますよ。
顔がムズムズした時の対処法
顔のムズムズ、すぐ引く時とそうでない時があります。いくつか対処法をご紹介しますので、参考にしてみてください。
室外ではマスクを着用
アレルギーは徹底的にカバーする必要があります。つらい季節が始まる前に、マスクで予防しておくことはもちろん、肌にアレルゲンが付着しないよう保護してあげることも重要です。
しかし、長時間同じマスクをつけていると、息や蒸れ、化粧品の汚れなどが付着し、清潔でなくなってしまうことがあります。仕事中は替えのマスクを用意し、肌を保湿してから付け直すようにしましょう。
虫よけや寝具を清潔に
肌だけでなく、肌に触れるすべてのものを清潔に保ちましょう。枕カバーを毎日洗うのが億劫なら、清潔なタオルを毎日ひいて毎日取り換えるなど、対策をしておきます。
週に一回はなるべく寝具を洗濯し、干しておくことも◎。
汗をかいたらすぐに洗い流す
汗もになる前に、すぐに洗い流してあげます。特に首元やひじの内側など、こまめに拭き取るのはもちろん、水で洗い流すとすっきりします。
もちろん、洗い流した後は紫外線ケアも忘れずに!
メイクをお休みする
仕事の日は仕方ありませんが、なるべく薄化粧を心がけてください。休日は一切メイクしない日を作ることも肌負担を軽減し、痒みをおさえることにつながります。
どうにか鎮めたい痒みには冷やすのも◎
今すぐ鎮めたい痒みには、一時的に幹部を冷却させるのもおすすめです。あまり冷やし過ぎると逆に負担となるため、あくまで数分におさめてください。冷たい水で濡らしたタオルを絞り、しばらく当てておくだけで大丈夫です。
肌トラブルは尽きないものですが、予防できるものは予防し、対処法を知っておくことは基本ですね。ただ、アレルギーによるものは病院で処方されたお薬を飲むほか、対策法がない場合もあります。
我慢せず、相談するつもりで一度アレルギーの血液検査を受けてみるのもいいかもしれませんよ。あなたがどんなものに対してくしゃみや痒みなどの症状を引き起こすのか、自分で知っておくと対策もしやすくなります。