どうしたらいい?お腹がぽっこりする「胃下垂」の正しい治し方

胃下垂の方は太らないため、密かに胃下垂になりたいと憧れている女性もいます。胃下垂は確かにたくさん食べてもほとんど太らないと言われていますが、下がった胃がぽっこりするので食事後のスタイルが気になりますし、健康のためにはよくありません。

今回はお腹がぽっこりしてしまう胃下垂を正しく治す方法をご紹介します。

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胃下垂の原因

胃下垂とは文字通り胃が下がってしまうことです。

胃下垂の原因は「骨盤のゆがみ」「猫背」「腹筋の筋力不足」の3つがあります。自分の胃下垂の原因を知ることが大切です。

骨盤のゆがみ

骨盤がゆがみや開きが原因で胃下垂を引き起こす場合があります。これは、内臓を支えている骨盤にゆがみや開きを生じると、内臓を支えきれなくなり、重力に従って下へ下がってしまうのです。

内臓の中でも特に胃は、食べ物が最初に入って一時的にたまる臓器ですから、食べ物の影響を受けて、下に下に下がってしまうのです。

骨盤がゆがんだり開いたりする原因は、姿勢が悪いことや出産による骨盤底筋の低下で起こります。

猫背

長期間猫背を改善しないままでいると、内臓付近の毛細血管が圧迫され、臓器を支えている膜組織に栄養が十分に行き渡らず、本来の位置にキープさせることができなくなります。胃は食べ物による重さの影響を受けて、下に下に下がってしまうのです。

腹筋の筋力不足

腹筋の筋力が低下することも胃下垂の原因になります。

特に下腹筋・腹横筋(インナーマッスル)の筋力が低下すると、内臓を支えきれずに下に下に下がってしまうのです。

胃は食べ物の重さに比例して下へ下がってしまいます。つまりたくさん食べる方ほど、下に下がってしまうというわけです。ひどい場合には、骨盤まで下がってしまう場合もあります。

どうしたらいい?お腹がぽっこりする「胃下垂」の正しい治し方

 

胃下垂が悪化すると

胃下垂は太らないと言われていますので、それを良しとして放置してしまう方も多いです。ですが胃下垂を放置すると体に大きな悪影響を与えてしまうことにもなります。

胃下垂が悪化すると、食べたものをうまく消化することができなくなりますから、消化不良を起こしてしまい、栄養素を吸収することが難しくなります。

栄養素をうまく吸収することができなくなると肌荒れが起こってしまいます。

胃下垂は少し食べただけでも満腹感が得られるので、栄養不足になりがちです。あらゆる不調が起こりやすくなってしまいますから、胃下垂は放置せずにしっかり治すことが大切です。

特に、美容のためや健康のためにサプリメントを愛飲しているという方も多いですが、胃下垂の場合は栄養を吸収する力が弱いので、あまり効果を実感することができません。

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胃下垂は太らないのは本当か

「胃下垂の人は太らない」となどと言いますが、これは事実です。

胃下垂は胃が下がっているので、胃での滞在時間が長くなって、なかなか栄養素が吸収されません。つまり、食べているのに栄養をあまり吸収できないということですから、食べても太らないのです。

長時間、胃に食べ物が残っているので、過度の胃酸分泌が起こり、胃が痛くなったりムカムカしたりという胃の不快感が起こりやすくなります。

どうしたらいい?お腹がぽっこりする「胃下垂」の正しい治し方

 

胃下垂をチェックしよう

自分が胃下垂かどうかチェックしてみましょう。チェック項目に複数該当する場合は胃下垂の可能性があります。

□食欲不振
□便秘
□食後に吐き気がする
□食後にゲップがでる
□胃が痛む
□少量で満腹感がある
□腰痛

また、胃下垂は見た目によってもチェックすることができます。

食後に仰向けに寝て、手のひらで触ってみてみぞおちが膨らんでいれば胃の位置は正常です。へそ付近やへそより下が膨らんでいる場合は胃下垂の可能性が非常に高いです。

どうしたらいい?お腹がぽっこりする「胃下垂」の正しい治し方

 

胃下垂を治すには腹筋が効果的

胃下垂を治すために効果的な方法のひとつが腹筋です。特に下腹筋を鍛えて、下がってしまった胃を引き上げましょう。

胃下垂を治す腹筋方法 1

1.足を伸ばして床に座り、両手を体の少し後ろに付いて体を支える
2.両腕に力を入れて体を支え、両足を揃えたまま上下させる

足を下ろしたときに床につけないように少し浮かせましょう

胃下垂を治す腹筋方法 2

1.足を伸ばして床に座り、両手を体の少し後ろに付いて体を支える
2.両腕に力を入れて体を支え、両足を揃えたまま膝を曲げてお腹に引き寄せ、下ろしたときに伸ばす

胃下垂を治す腹筋方法 3

1.仰向けに寝て、両膝を曲げてひざ下を平行になるように持ち上げる
2.両膝をお腹に引き寄せるようにし、お尻を浮かせて戻す

胃下垂を治す腹筋方法 4

1.仰向けに寝て両腕を頭の後ろで組む
2.両膝を曲げてひざ下を平行になるように持ち上げる
3.頭を起こすのと同時に両膝をお腹に引き寄せるようにし、お尻を浮かせて戻す

参考動画

胃下垂を改善する食事方法

胃下垂を治すためには腹筋に加えて普段の食事方法を改善することが大切です。

胃下垂は消化吸収する力が弱くなっているため、一度に食べず、少量を回数を増やして食べます。胃の消化を助けるために、一口30回しっかり噛んで食べましょう。

スイーツなどの甘い食べ物は筋肉をゆるめてしまうので、消化をしにくい状態を作ってしまいますから、できるだけ控えるようにしましょう。

胃下垂を治すための特効薬はありませんから、食事方法を意識したり、腹筋をして筋力を鍛えるなどの毎日の継続が大切です。また胃下垂の原因である、骨盤のゆがみや猫背も合わせて矯正していくことが大切です。