「細いですね」と言われると、嬉しいですか?じつは、「細い」は誉め言葉にはなりません。細い体と美しい体は別物です。
わかりやすいのがウエストです。ウエストは細いだけでは美しくはありません。美しいのはくびれのあるウエストで、ウエストとバストとヒップとのバランス大切なのです。
そこで今回は美しいウエスト「美くびれ」を作るための簡単なストレッチをご紹介します。
くびれを作るメリット
ただ細い、体重が軽いだけでは、その人のウエストを美しいくびれ、「美くびれ」とは呼べません。「美くびれ」とは、バストやウエストに比べてきゅっと引き締まったウエストです。それは体重の重い軽いで表すことはできません。
例えば体重が平均より重くても、ウエストさえくびれていていればメリハリボディに見せることができます。また小さな胸を気にしている人でも、くびれを作ればその対比で胸にボリュームを感じる見た目になります。
反対にいくらウエストが細くても、同じようにバストやヒップが小さければいわゆる「寸胴」で、美しい体ではなくてただの「やせ型」です。
くびれは女性らしい、美しい体に見せることができる非常に重要な部位なのです。
「美くびれ」の基準
「美くびれ」の参考になる数値を紹介します。アメリカの心理学者が世界16か国で、それぞれの国の人が美しいと感じる「美くびれ」の基準を調査しました。その結果から導き出された数値はWHRとよばれ、「美くびれ」一つの基準とされています。
WHRは(ウェスト÷ヒップ)で表す値で、この数値が0.7に近い女性ほど、多くの国の人々に「美くびれ」であると感じさせるようです。皆さんのウエストとヒップはいかがですか?参考に、ぜひ計測、計算してみてください。
くびれが無くなる理由
一般的に30代あたりから活動量が減る傾向にあります。また40代あたりから老化により筋肉量が減少していきます。こうして年齢とともに、脂肪がつきやすい体になるのです。
代謝が落ちて、さらに運動をせずにくびれを作る努力を怠ると、ウエストはだんだんと脂肪をため込むようになります。さらに、女性に多く見られるのが、ウエストを隠してしまう洋服の着用です。人から見えなくすることで、ますますお腹に脂肪がついてしまいがちです。
くびれが出来れば、若々しく見せることができます。まずは隠すのではなく、運動不足を自覚して活動量増やし、代謝を上げるよう心がけましょう。
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くびれを作る筋肉は?
おなかまわりの筋肉は複数からなります。お腹の正面にある「腹直筋」、脇腹の肋骨の下から骨盤辺りにつながる「腹斜筋」、そして一番内側にあってお腹を横断している「腹横筋」です。
腹直筋
腹直筋を鍛えることで、姿勢が良くなります。良い姿勢はくびれづくりの第一歩です。
またくびれと直接関係はありませんが、腹直筋を鍛えることでお腹(腸)を刺激し、代謝を上げることができるため、多くの女性が悩む便秘や冷えの改善にも効果があます。
腹斜筋
腹斜筋には「外腹斜筋」と「内腹斜筋」があり、それぞれの筋肉の働きで体をひねる動きができます。体の深い部分にある筋肉であるためインナーマッスルとも呼ばれます。
くびれを作るには、インナーマッスルを鍛えることが非常に重要です。しかし現代の生活スタイルでは、日常の動作であまり利用しない筋肉なのです。
腹横筋
ポッコリおなかの予防や改善に一番大切な筋肉で、腹斜筋と同じくインナーマッスルと呼ばれます。お腹を横断する形で筋繊維が走っています。
この筋肉を鍛えると、まるでコルセットの様にお腹を引き締めて体を支えてくれるので良い姿勢を楽に保てるようになります。腹斜筋と同じく、くびれを作るには欠かせない筋肉です。
美くびれを作るストレッチ
くびれを作るためには、お腹周りをひねることが大切です。毎日続けられるストレッチを紹介します。ゆっくりと深い呼吸で行えば、インナーマッスルを鍛えることもできますよ。筋肉をほぐしつつ、鍛えていきましょう!
座ってできるひねり
- 両足を伸ばして座ります。右足を曲げて、左のひざの外側に足の裏をつけます。
- 左の肘を右のひざの外側に引っ掛け、ゆっくりと息を吐きながら、体を右に向けてひねります。背筋は曲がらないよう、伸ばしてください。お腹周りが引っ張られて伸びるのを感じてください。
- 気持ちいい場所でひねったまましばらく深い呼吸をします。ゆっくりと体をもどし、今度は左足を曲げて右ひじをひっかけ、反対側に体をひねります。
- 左右5回ずつ行います。
- 余裕があれば、伸ばしている足(右足)を内側に胡坐をかくように曲げて、左足を右ひざの外側におき、左ひじを右ひざにひっかけてひねります。これも左右5回ずつ行ってください。
寝転んでひねるストレッチ
- 仰向けに寝転んで、両手を左右に開きます。手のひらを床に付けます。
- 右足を床と垂直に上げて、ひざを90度に曲げます。そのまま息を吐きながら、左側に足(膝)をゆくりと倒します。この時肩や肩甲骨が床から離れないように注意しましょう。
- できるところまでひねったら、その場で5秒数えます。息は止めないようにしましょう。
- ゆっくりと右足を上に戻し、もとの位置に揃えます。次は左足を上げて、同じように行います。
骨盤のゆがみを直すストレッチ
骨盤のゆがみはくびれを作るためにぜひ直しておきましょう。ゆがみを調整するストレッチを紹介します。
- 両足を前に伸ばして座ります。両手も「前ならえ」をするように前に伸ばします。
- 手を前方へ伸ばしたまま、体を足の方へ倒していきます。痛くない程度に倒したら、右肩を下に向けてゆっくり倒して、3秒キープします。
- 元の位置に体を戻し、次に左肩を下へ倒すようにひねり、3秒キープします。
- 左右交互に3回ずつ行ったら、最後に体を足に付けるように倒します。出来るようなら、肘を床につけます。
- 左右で曲げにくい方があれば、そちらを多めに行います。
寝る前におすすめの1分ストレッチ①
- うつ伏せに寝ます。上体を起こし、手のひらを床について支えます。顔を上に向けながら、5秒間ゆっくり息を吐く、スッと吸う、5秒吐くを2.3回行います。
- 1の体制のまま、右足を体と垂直になるように曲げ、同時にひざも直角に曲げます。体を右側にひねって後ろを向き、同じように5秒吸って吐くを2.3回行います。
- 同様に左側も行います。
寝る前におすすめの1分ストレッチ②
- 膝立ちになります。手は両もも側面にそれぞれの手のひらをつけ、床に向けて下ろします。
- 胸を張って、息を吐きながら体を右へ曲げます。右手の指の先が床につくようにしっかりと曲げてください。
- 体をもとの位置に戻し、同じように息を吐きながら左に曲げていきます。左右交互に10回ずつ曲げてください。
まとめ
美くびれは、美しい体の第一条件です。筋肉を鍛えて美くびれを作る方法もありますが、筋トレが苦手な人でも今回紹介したストレッチを続けていれば手に入れることができますよ!ぜひ美くびれになって、堂々と水着姿で海やプールを楽しんで下さい♪