【気持ちもスッキリ】壁に貼ったシールの剥がし方4つ

子供が貼り付けてしまった壁のシール、なかなか剥がれずストレスを抱えている方も多いのではないでしょうか？

今回はしつこいシールも綺麗にはがすことで気持ちもスッキリできる剥がし方のコツをお届けします。

シールは2層構造

まずはシールの特長や構造について知るところからはじめましょう。

シールは2層構造になっており、基材と呼ばれる部分と粘着剤がついている部位に分かれます。粘着剤がついている部位が壁などの対象物とくっつく働きを持っているのです。

粘着剤がついている部位は粘弾性も強く、剥がそうとすると糸を引くように伸びながら剥がれます。ゆっくりと剥がしてあげれば、粘着剤が壁に残ることなく基材部に引っ付ききれいにはがすことができます。無理に勢い良く剥がすとネチャっと壁などに粘着剤が残るのです。

続いてシールがどうやってくっついているのかというと、分子間力という物が引き合う力を利用しています。粘着剤が対象物の凹凸部位に入り込むことで両者に隙間がなくなり分子間力が高まるのです。また水と違って粘弾性があるのもすぐに剥がれない理由となっています。

ではここからは具体的なシールの剥がし方を確認していきましょう。

1つ目は中性洗剤を利用する方法ですが、その前に大切なのが水分をしっかりと含ませてあげることです。では以下に方法をご紹介します。

1.スポンジを使って中性洗剤をシールにたっぷりつけてからラップで覆います
2.10～20分放置したあと拭き取るように剥がします
3.水拭きをして変色を防ぎます

この時のポイントは中性洗剤を付ける前に、カッターなどでシール表面を切り浸透力を高めることです。

この剥がし方のポイントは、中性洗剤に含まれる界面活性剤が浸透することで、分解＋剥離性を利用することです。

2つ目は酢を利用します。

1.お酢を水で薄めてティッシュに染み込ませます
2.シールの上にティッシュをのせ、しばらく押さえたらラップをします
3. 10～20分放置したあと丁寧にはがしましょう
4.濡れ雑巾などで拭き取ります

この方法はシールの粘着性をお酢の力で弱めることで剥がす方法です。

3つ目はご家庭にあるハンドクリームを利用して剥がします。

1.まずはシールを剥がします
2.粘着部分が壁に残りベタついている時に、ハンドクリームを塗り込みます
3.5分程度放置した後に優しく擦ります

油分が多いものではなく、軽めのハンドクリームを利用すると粘着部分への浸透がスムーズなので効果的ですよ。

4つ目はドライヤーを利用するシールの剥がし方です。水で濡らしたくない高級な家具などに使える方法です。

1.シールにドライヤーを当てます
2.粘着部分がゆるくなって浮いた感じになったら、粘着面にドライヤーを当てます
3.丁寧にはがしましょう

これはドライヤーの熱で粘着剤を溶かす方法です。ただし、あまりシールにドライヤーを近づけると溶けすぎて剥がしにくくなることがあるので気を付けて下さいね。20センチくらいは離して掛けましょう。剥がす時も焦らずゆっくり行うのがポイントです。

色々と工夫してシールを剥がしてはみるものの、きれいに剥がれない、粘着部分が取れないという場合もあるものです。そんな頑固なシール跡を剥がす時のポイントをご紹介しましょう。

水をしっかりと含ませたメラミンスポンジを利用して剥がすと割と簡単にきれいにシールがとれますよ。

特に貼ってから時間が経過したシールははがれにくくストレスになるものです。しかし、メラミンスポンジだと壁はもちろん、大事な家具や傷がつきやすいガラスにもダメージを与えることなくきれいに剥がすことが可能です。

普段のお掃除にも大活躍しますので是非常備しておいてくださいね。

何をしても落ちないしつこいシールの粘着には市販のシール剥がし液が大活躍します。

シール剥がし液の成分は多くの場合が、有機溶剤です。物質を溶かす働きを持っている溶剤ですが、利用するものによっては変色を生むこともあります。そこで、使用前に目立たない家具の裏部分などにつけてみて様子を見てください。

また利用する人があまり長時間吸い込むと健康を損ねる可能性もあるので、注意が必要です。不必要に多用せず、綿棒などで必要な部位に塗り、剥がした後は水拭きをしてください。またお部屋を喚起してあげることをおすすめします。特にお子様部屋だとお子さんが吸い込んでしまうのも心配ですよね。

シール剥がし液は100円均一などでも売られていますので是非一度試してみて下さい。

なかなか剥がれにくい壁に貼ったシールの剥がし方をお届けしました。きれいに剥がすことで気持ちもスッキリしますし、何より見栄えや手に当たった時の不快感もなくなりますよ。