冬だけでなく、夏もお肌が乾燥してしまいます。夏なのに・・と思ってしまうのですが、どうしてでしょうか?
夏の乾燥は「エアコン」や「紫外線」によって引き起こることが多いです。空調がしっかりしたところでお仕事をしていたり、外出が多かったりしませんか?
そうですね。心当たりはあります。・・・でも、生活スタイルは簡単には変えられません(汗)
そうですね。まずは「保湿」のやり方を見直すところから始めてみてはいかがでしょうか。その他、乾燥肌の原因なども一緒にみてみましょう!
季節によって乾燥肌に悩まされる方や、年中乾燥に悩まされるという敏感肌の方も、正しい手当てを行っていますか?
乾燥はさまざまなトラブルを引き起こす原因になります。年齢肌に悩まされている方も、アンチエイジングに取り組むのなら肌の乾燥にスポットを当てたケアが必要なのです。
今回は、乾燥することによって起こる肌トラブルの種類や乾燥肌の原因、保湿、改善方法などについて詳しくご紹介していきます。
肌が乾燥する仕組み
まずお肌について少しお話していきましょう。お肌は大きな区分けでは、最も外側に位置する表皮とその下にある真皮に分かれます。表皮自体も、角層、顆粒層、有棘層、基底層の4つの層からなりたちます。つまり、外部からの刺激を受けにくい構造ではあるのです。またお肌の一番表面は毛穴からでる皮脂と汗による天然クリームに覆われているのです。
しかし、お肌がカサついたり、白くて細かいフケのように粉がふいていることがありますよね。それが皮脂欠乏症(乾皮症)と言われる状態です。
天然クリームが失われ、表皮の最も外側の角層が破壊される理由は、外気の乾燥やエアコンの風、扇風機の風などによるものが考えられます。それ以外にも、紫外線を浴びすぎたり、お肌を強く洗いすぎることも原因となっています。
角層はそもそも0.02mmといったとっても薄い部位なので刺激が強すぎるとダメージを受けやすいのです。そして角層が破壊されると、お肌を守るバリア機能が低下するので、乾燥しやすくなってしまう訳です。
皮脂欠乏症(乾皮症)が悪化してしまうと、皮脂欠乏性湿疹という炎症を起こすリスクも高まります。それらに加えて女性は40代を境に、ホルモンのバランスが崩れ、皮脂の分泌量が減ってしまう事も見逃せません。
皮脂と汗が失われると、乾燥肌が引き起こってしまうのですね。
夏に肌が乾燥する仕組み
肌が乾燥を起こす仕組みはご理解いただけたでしょうが、夏の乾燥にはさらに特徴があります。夏といえば、太陽が元気で紫外線がとってもきつくなりますよね。また、気温が非常に高くなることから、エアコンを使用する頻度が高くなります。つまり、紫外線とエアコンの風が夏肌の乾燥には大敵なのです。
日焼け防止のために日焼け止めクリームを塗っている方も多いことでしょう。しかし紫外線の光というのは非常に強いため、刺激が強くなります。
その為、お肌のターンオーバーを早めようと、表皮の最も奥側にある基底層から有棘層、顆粒層、角層の順にどんどんと新しい細胞が作られていきます。ただし、通常よりも速いスピードでのターンオーバーである為、出来上がる細胞自体も不完全です。またせっかく出来上がった細胞にも十分な水分が与えられない為、弱い皮膚が出来上がります。そんな弱い肌は、紫外線からの刺激を避けることが出来ず、どんどんと乾燥の悪循環を生んでしまうのです。
エアコンの風は、汗をかいた後などはサラッと肌を乾燥させてくれて嬉しいものです。しかし、ずっと当たり続けるとどんどんと水分を奪ってしまいます。また、エアコンの風が吹き付けるように強いと乾燥度合いも強まってしまいます。そこで、エアコンの風がお肌に直接当たらないように気を付けたいものです。
夏は紫外線とエアコンの風にくれぐれもお気を付けくださいね。
暑いからと言って、扇風機やエアコンの使いすぎは要注意です!
乾燥はどんな肌トラブルを引き起こす?
肌が乾燥するとどんなトラブルが起きるのか、あなたの肌悩みの根源は「乾燥」にあるかもしれませんよ。しっかりチェックしていきましょう。
1.ニキビ
ニキビと乾燥肌、全く関係のないように思われがちですが、乾いた肌はバリア機能が正常に働いていない状態になっています。そのため、抵抗力が弱まりさまざまな菌に影響を受けやすい環境なのです。当然アクネ菌に対抗する力も弱まっているので、ニキビが作られやすくなります。
10代の頃のニキビとは異なり、成人してから発生するものは、意外にも乾燥が大きな要因である場合があります。
2.敏感肌
乾燥は肌を敏感にさせてしまいます。花粉などのアレルギーを引き起こしやすくなったり、かゆみや赤みを発生させてしまうのも乾燥が原因です。
3.しわ・しみ
年齢をかさねることで当然しわやしみは増えてきますが、紫外線以外にも乾燥がこれらの原因となってしまうことがあります。うるおいのある肌なら表情が大きく変化しても形状記憶されることはありませんが、乾燥肌の場合そうはいきません。
また、しみの原因となるメラニン色素は、乾燥により作られすぎてしまうことがあります。乾燥は肌の生まれ変わり周期に異常をきたすため、しみをもできやすくさせると考えましょう。
気になるシミやシワも、乾燥肌原因となっているかもしれないんですね!
その他の、乾燥肌の原因
では、そんな乾燥肌を作り出してしまう原因にはどのようなものがあるのでしょうか。前述の紫外線やエアコン以外のものとしては、こういったものがあります。
1.生活の質の低下
生活習慣の質は、肌に大きく関係してきます。睡眠時間が十分でなかったり、夜型の生活が続いている、食事は外食がおもで偏りがちなど、生活の質を整えることができていなければ、肌は正常な生まれ変わりができず、乾燥し始めます。
2.スキンケアの誤り
みなさん肌を健やかに保つためにスキンケアを行っているかと思いますが、その方法が誤っていると肌はダメージを受け、乾燥してしまいます。
洗顔のしすぎや、強い力で肌をこすったり、タオルなどによる摩擦も乾燥肌の原因になります。
3.栄養不足
野菜中心の食生活を心がけ、ビタミン類を摂取することも大切なのですが、肌の乾燥を防ぐためには「タンパク質」がとても重要になります。
肌だけでなく、体を作り出すためにもとても大切な栄養成分なので、タンパク質が不足してしまうとさまざまなトラブルを引き起こしてしまいます。
美しいお肌をキープするには、規則正しい食生活を送ることが大切です。
乾燥肌の保湿ポイント
では、お肌を乾燥から防ぐことはもちろんいかに保湿していくのかが大事なポイントとなってきます。
また夏の肌は汗をかきやすいので、汗の刺激で痒みが出てしまう事もありまし。つまり非常にデリケートになっており、正しい保湿ケアが欠かせません。
1.水分をしっかり摂る
まず、お風呂などに入るときに保湿入浴剤を使用しましょう。夏は暑いからお風呂につかりたくないというあなた、夏のだるさを解消するにもお風呂につかることはとっても大切なのですよ。冬場ほどしっかりとした保湿入浴剤でなくても、植物性のエキスが配合されたデリケートな肌に優しいものを選ぶといいでしょう。これだと、自然な感じで保湿してくれますし、紫外線などによるお肌のダメージにも優しいので安心ですよ。
またお風呂上りには、お顔などのスキンケア同様、手や足、首元など紫外線を浴びる部位は特にしっかりと化粧水やさらっとしたボディクリームを塗ってあげましょう。ベタつきが気になる方は、ベビーパウダーなどを付けましょう。
特にかゆみがある乾燥肌の場合は、お肌の深部までしっかりと潤いを届けられる化粧水を身体にもつけましょう。また、汗をかいたときはそのままにせず都度拭き取ってくださいね。汗が蒸発する時にも水分を奪うのでより乾燥しやすくなる為です。
2.紫外線をしっかりカットする
保湿ポイントの2つ目は、お肌のダメージの敵である紫外線をいかにカットするかが大事です。紫外線を避けるというと、まず思いつくのが日焼け止めクリームですね。できるだけ、SPFやPAの数値が高いものを使うと効果があると思いがちです。
しかしSPFやPAの数値が高い日焼け止めクリームは、お肌に与えるダメージも大きく決して良いものではありません。そのクリームに含まれている成分が原因で、お肌がかゆくなってしまう事も少なくないのです。
その為、SPF30 PA+++程度のものにおさえ、こまめに塗りなおしてあげることをお勧めします。
夏のお肌の乾燥は、紫外線カットとエアコンの風予防、そして保湿ケアが大切なポイントです。是非覚えておきましょう。
美しいお肌をキープするには、規則正しい食生活を送ることが大切です。
乾燥肌の改善方法〜生活習慣編〜
では、そんな乾燥肌を生活習慣から改善する方法をみていきましょう。
1.朝の洗顔を見直す
朝からしっかり洗顔することで、乾燥している肌に残るわずかな皮脂まで取り除いてしまう恐れがあります。朝はぬるま湯だけでさっと流してからスキンケアを行うことで、日中の乾燥を予防するだけでなく、乾燥肌の改善にもつながります。
2.睡眠の質を上げる
睡眠はダイエットにおいてもアンチエイジングにおいても、とても重要な時間です。肌力を底上げするためにも、生活習慣に関しては一番に睡眠の質を上げることをポイントにしましょう。
3.食生活を見直す
乾燥肌の原因には栄養不足が関係しているとお話しましたが、乾燥を防ぐ栄養素を普段の食事に上手に取り入れてあげることが大切です。
・タンパク質
・オメガ3系脂肪酸
・亜鉛
・ビタミン類
これらの成分を毎日食事から摂取することができるよう、バランスのよい献立を考えましょう。
おわりに
今回は乾燥肌を徹底的に改善する方法や、乾燥と肌トラブルの関係などについてもご紹介してきました。私自身、乾燥性敏感肌に悩まされてきたので、同じ悩みを持つ方にとって少しでもこの記事が参考になれば幸いです。
乾燥する肌と戦い、うるおいハリのある健やかな肌作りを一緒に目指していきましょう。