汗をかく箇所というと、わきや頭や背中などです。わきや頭のニオイを気にされる方、背中の汗のニオイはどうですか?背中はかなり面積も広いですし、汗をぐっしょりとかくとそれだけニオイもでているはずです。
背中にぐっしょり汗をかくと、病気ではと不安になりませんか?どうしてなのかその理由をご紹介いたします。また、汗をどうやっておさえればいいのか、ニオイの対策なども併せてご紹介いたします。
背中にぐっしょり汗をかく理由は?
背中にぐっしょり汗をかくのは、体温調節機能が著しく低下しているからです。背中の皮膚は、たくさんの内臓を覆っています。体の体温がうまく調節されないと内臓の温度を下げる必要があり、そのために背中にぐっしょり汗をかいてしまうことがあるのです。
体温調節機能が低下してしまう原因としては、
・エアコン
・乱れた食生活
・運動不足
・内臓脂肪過多
・ホルモンバランスの乱れ
・血行不良
などがあげられます。
さらにもう一つ考えられるのは、「多汗症」です。多汗症といえばワキを想像されると思いますが、ワキだけではありません。手のひらや、足の裏、頭皮、顔など、全身のあらゆる箇所で発生する可能性があります。背中もその一つなのです。
背中の汗を抑える方法
冷やす
・首の後ろ
・ワキ
・太ももの付け根
この3つの部分には太い血管が通っています。ここを冷やすことで体温をぐっと下げることができるので、汗を抑えることができます。
衣類を冷やす
市販のもので、ワイシャツなどにスプレーをするだけで衣類をひんやりとさせてくれるものがあります。着替えの前にスプレーをしておけば、服を着るだけで体温を下げられるので、ぐっしょり汗を抑えられます。
塩化アルミニウム液
汗をおさえるといえばこれです。かなり強力でつけるだけで汗が止まります。ただし、効果が強力な分肌への負担も大きくなります。絶対に汗を抑えたいという時だけに使うようにしましょう。
タオルを背中に入れる
最近は通販などでも夏場に人気を集めているのが、水分を含むと冷たくなるという「クールタオル」です。こういったタオルでなくても、薄手の吸水性に優れたタオルを背中に入れておくことで、汗を抑えられます。
制汗スプレー
手軽で簡単に汗を抑えるならやはり制汗スプレーです。背中はなかなか自分ではしにくいので、もし一緒に生活している人がいるなら、つけてもらいましょう。
ハッカ油
昔から汗を抑えるときによく使われています。ハッカ油を水に数滴入れてスプレーを作ります。それを背中などにスプレーするだけです。ハッカ油制汗スプレーは市販されているので、そちらのご利用もおすすめです。
気になるニオイの対策はどうすれば良い?
汗といえばやっぱり気になるのがニオイです。背中のぐっしょり汗もかなりのニオイを発生させてしまうので、その対策をいくつかご紹介いたします。
しっかりと洗う
入浴時にしっかりと背中を洗うことが大切です。しっかりと洗うといってもごしごし肌をむやみにこするのではありません。しっかりとボディーソープを泡立てて、柔らかいタオルや手を使って、優しく泡で汚れを落としてあげましょう。
また、入浴時の洗う順番も重要です。体を先に洗ってしまうと、シャンプーをした後流す時にどうしても背中にすすぎの際の湯がかかってしまいます。髪はしっかりすすいでも、背中にシャンプー・コンディショナーが残っている場合も。
すすぎ残しをなくすには、頭→顔→体、の順番で洗うことをおすすめします。
着替える
背中は面積も広いので、汗の量もほかの箇所と比べるとかなり多くなります。ニオイを抑えるためには、汗をかいたら着替えるようにしましょう。消臭効果のある肌着も販売されています。背中にぐっしょり汗をかく方は、利用することをおすすめします。
消臭効果がある肌着であれば、汗をかいてもニオイは抑えてくれるので、着替えができなくてもある程度ニオイを防ぐことは可能です。
食生活を見直す
体から出る汗のニオイは、毎日の食生活も大きく影響しています。肉中心の食生活を送っていると、どうしてもニオイもきつくなる傾向があります。和食中心が理想的ですが、それができないという方でも、抗酸化作用がある食品
・かぼちゃ
・大豆
・バナナ
・人参
・そば
などを積極的に意識してとるようにしましょう。
生活習慣の見直し
飲酒は強い刺激のあるニオイ物質「アセトアルデヒド」を発生させてしまいます。汗腺を活発にさせてしまうので、汗もかきやすくなり、その上ニオイもきつくなってしまいます。
また、喫煙をされている方は血行が悪くなるので、体温調節機能の低下の要因となってしまいます。飲酒も喫煙もできればやめていただくのがいいのですが、やめられなくてもほどほどにするよう心がけてください。
ボディーソープや石鹸を変える
いつも使っている石鹸やボディーソープを殺菌作用があるものに変えてみてください。ニオイのもととなる菌をしっかりと殺菌してくれるので、雑菌の繁殖などを抑える効果も期待できます。
背中のぐっしょり汗は体の中からの対策も重要!
先に汗を抑える方法をご紹介しましたが、すべてお肌表面からの対策になります。根本的に解消したいなら、体の中からも対策する必要があります。
熱を下げる食事
熱を下げるのに効果的なのは、夏野菜と呼ばれるものです。夏野菜には体の熱を尿と一緒に外に出してくれる働きがあります。代表的なものでいえば、トマトやナス、キュウリやすいかなどです。
さらに納豆などの発酵食品や、豆腐などの大豆食品をとることも効果的です。
適度な運動
運動不足になると、汗腺の働きが鈍くなります。また、内臓脂肪がたまっている方は、それらを解消する必要があります。激しい運動をする必要はありません。適度な運動を習慣化させて、汗腺を鍛えるようにしましょう。
更年期対策
これは女性の方ですが、更年期といわれる年齢になると、ホルモンバランスが乱れ体温調節機能も低下してしまいます。更年期対策として、イソフラボンをサプリメントで積極的に摂取したり、適度に汗をかく習慣をつけるようにしましょう。
背中のぐっしょり汗は、本人も周りの人も不快な気分になってしまいます。今回ご紹介した対策を是非実践してみてくださいね。