シミが付いた壁紙の汚れ落としに便利なアイテムと掃除のやり方

お天気のいい日にカーテンを開け、お日様の光に照らされた部屋を見てふと壁紙の汚れに気づくこと、ありますよね。壁紙の汚れは住んでいる年月が長い分、どうしても目立ってくるようになります。

旦那様のタバコやお子様のラクガキ…汚れる原因はたくさんあります。張り替えるほどではないけれど、この汚れはどうにかして落としたい!と思っている主婦の方必見。

今日は壁紙のシミ汚れに効くアイテムと掃除方法について解説していきます。まずはご自宅の壁紙の種類と、どんな汚れなのかを確認していきましょう。

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壁紙や汚れの種類

壁紙の種類は主に4つ

・紙製
・珪藻土
・ビニール製
・織物

一つずつ特徴をみていきましょう。

1.紙製の特徴

一般的にはこの壁紙が使われていることがほとんどでしょう。特徴は、水に弱いことと汚れが取れにくいことです。

2.珪藻土の特徴

旅館や和室のお部屋に使われているのを見たことがありませんか?土から作られた壁紙で、火に強く湿度を調整してくれる働きもありますが、清掃は難しく、汚れにも弱い素材となっています。

3.ビニール製の特徴

水・汚れに強いだけでなく、お掃除もしやすいのがこの壁紙です。基本的には水を使う台所などで使用されていることが多いです。

4.織物の特徴

混紡糸からできた壁紙で、温かみのあるデザインが部屋のアクセントになってくれます。音を吸収する効果や通気性にも優れていますが。水ぶきはNGなので清掃の際は注意する必要があります。

汚れの種類

ご家庭で考えられる汚れには、下記のようなものがあります。

手あか
マジック、クレヨン、鉛筆、絵具、ボールペンなどの汚れ
・油汚れ
・タバコの黄ばみ汚れ
・カビ汚れ

汚れの種類が分かっているのといないのとでは、お掃除の効率や結果に差がでてきます。どんな汚れなのかをまずはきちんと把握し、それに合った洗剤やアイテムを使用して掃除していくことがポイントです。

シミが付いた壁紙の汚れ落としに便利なアイテムと掃除のやり方

壁紙の汚れ落としに使えるアイテムまとめ

汚れを落とすためには、汚れに効くアイテムを用意しておくことが大切です。簡単に手に入るものばかりなので、準備しておくとよいでしょう。

重曹とお酢

重曹はお掃除アイテムとして有名ですね。タバコの黄ばみ汚れに効果がありますが、重曹が効かない頑固な汚れには水で薄めたお酢をプラスするとよいでしょう。

エタノール

消毒用に使用されるものですが、壁紙の汚れにも効果があります。油性ペンでラクガキされたときは、エタノールを使用しましょう。

セキス炭酸ソーダ

重曹よりも強いアルカリ性をもち、さまざまな汚れに活躍してくれます。

歯磨き粉

クレヨンには歯磨き粉が効きます。お掃除用の歯ブラシを用意しておくとなお良いでしょう。

洗剤

天然植物系、中性、アルカリ性と、洗剤にもたくさんの種類があります。どの洗剤にも利点はあり、洗剤一式を用意しておくだけでもお掃除の際に役立ちますよ。

消しゴム

消しゴムだけで落ちる汚れもあり、もろい壁紙でも優しくこすることができます。

メラミンスポンジ

スポンジもお掃除用に用意しておくと◎。頑固なシミに効きますが、傷をつける場合があるため慎重に扱う必要があります。

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壁紙掃除のやり方

それではさっそく、ついてしまった汚れを落とす方法をご紹介していきましょう。

手あか汚れの落とし方

手あかのシミや汚れには、重曹を使用しましょう。重曹を水で溶かし、スプレー容器に入れます。壁に振りかけたらふきんで拭き取りましょう。最後に乾拭きをしておくと壁の傷みも和らぎます。

マジック、クレヨン、鉛筆、絵具、ボールペン汚れの落とし方

鉛筆だけでなく、油性のボールペンやマジックも消しゴムを使うことで汚れが簡単に落ちる場合があります。それでも落ちない場合は、歯ブラシに歯磨き粉をのせ、優しく擦ってみて下さい。

油汚れ

通常のお部屋の壁紙には、中性洗剤を使うとシミになってしまう恐れがあります。水場のビニール製の壁紙であれば問題ありませんが、お部屋についた油汚れにはエタノールを使用してみましょう。

クレヨンなどにも効果的ですが、掃除する際は直接吹きかけるのではなく、綿棒などに浸み込ませてから汚れを押さえとるようにすると効果的です。

タバコの黄ばみ汚れ

水で薄めたアルカリ性洗剤を雑巾につけ、絞ってから拭き取ってみて下さい。それでも落ちないしつこいヤニ汚れには、重曹とお酢を使います。

重曹を汚れた部分につけた後、水で薄めたお酢を吹きかけます。泡立ってくるので成分を浸み込ませるよう数秒待ち、水ぶきで仕上げます。

カビ汚れ

カビには重曹+エタノールがおすすめ。はじめにエタノールをふきんに浸み込ませ、汚れを軽く拭き取りましょう。

次に水で薄めた重曹を振りかけます。これだけで汚れの分解、カビの予防までしてくれます。これでもまだ落ちてくれないカビには、メラミンスポンジを使って擦ってみるとよいでよ。

ホコリ汚れ

ホコリなら水ぶきすれば簡単にとれるのでは?と思われている方が多いのですが、水ぶきすることでふきんについたホコリをまた壁に付着させてしまうことになります。

ホコリをとる際は、先にクイックルハンディーワイパーなどの綿状のもので軽く拭き取るか、掃除機で吸い込んでおくとよいでしょう。こまめにホコリをとっておくことで、アレルギーなどが酷くなる時期にもお部屋の空気をクリーンに保つことが可能です。

シミが付いた壁紙の汚れ落としに便利なアイテムと掃除のやり方

壁紙には不向きな洗剤もある

先ほどご紹介した洗剤の中には含まれていない、“石油系洗剤”は壁紙の素材を傷め、劣化させてしまう恐れがあります。なるべく研磨剤が含まれていないものを選ぶことも大切です。

せっかくのお気に入りの壁紙に傷をつけることのないよう、普段からのお手入れとご家族の協力を仰ぐことも必要ですね。

まずは汚れの種類と壁紙の素材をしっかり把握すること、そしてそれに合った適切なお掃除アイテムを使用すること、この2つが壁紙汚れを制するポイントになります。お部屋に明るさをもたらしてくれる明るい壁紙が、黄ばみやシミで黒ずんでしまわないよう、注意しながら大切に扱っていきましょう。