季節でお肌が敏感になる「ゆらぎ肌」の4つの原因と対策方法

季節の変わり目にお肌が乾燥したり、ピリピリしたりなど、「敏感肌になったかも?」と感じたことはありませんか?季節の変わり目や特定の季節によって一時的にお肌が敏感肌に傾くことを「ゆらぎ肌」といい、最近はこの「ゆらぎ肌」に悩んでいる女性が増えています。今まで使っていたスキンケアが合わなくなったり、ちょっとした刺激で赤くなったりかぶれたりと、やっかいなゆらぎ肌。今回はゆらぎ肌になる原因や対策方法をご紹介しましょう。

広告

「ゆらぎ肌」とは?

ゆらぎ肌とは、季節の変わり目に起こる気温の変化などによって、お肌が一時的に敏感な状態になることをいいます。

これまでの肌タイプは、「乾燥肌」「脂性肌」「インナードライ肌」「敏感肌」と4つに分類されてきましたが、ここ最近出てきた新しい肌タイプになります。

ゆらぎ肌の症状は、敏感肌と似ている部分が多いですが、敏感肌とは違います。

よくある症状は主に4つです。

乾燥する

お肌のバリア機能が低下することで、お肌内部の水分が維持できず乾燥します。
水分量が低下するので皮脂とのバランスがうまく取れず、乾燥しているのにテカリが気になります。

ニキビができる

お肌の水分量が低下すると、乾燥を防ごうと皮脂の分泌が過剰になります。
毛穴に詰まる皮脂がニキビの原因になるのです。

また気温の変動等でホルモンバランスが乱れると、ターンオーバーが遅れ、古い角質などが毛穴に詰まりやすくなり、ニキビが作られやすくなります。

かゆくなる

お肌がかゆくなるのは、ゆらぎ肌の代表的な症状のひとつ。

お肌のバリア機能の低下で、花粉の飛散や紫外線などの外的刺激がダイレクトに届きます。
それによってお肌が赤くなったり、かゆみを生じます。

いつも使っている化粧品が合わない

いつも使っていて問題のない化粧品が急に合わなくなるのもゆらぎ肌の特徴です。

これはバリア機能が低下したために、化粧品に刺激を感じているのです。

季節でお肌が敏感になる「ゆらぎ肌」の4つの原因と対策方法

ゆらぎ肌の原因

かゆみや乾燥、ニキビ、普段使っている化粧品が合わなくなるなどの症状があらわれるゆらぎ肌。
ゆらぎ肌の原因は主に4つです。

空気中の汚染物質

花粉やPM2.5といった空気中の汚染物質がゆらぎ肌の原因となります。

特にもともとアレルギー体質の方は、こういった汚染物質がお肌に触れてアレルギー反応から炎症が起こります。
炎症の程度は個人差がありますが、軽いものは放置されがちですね。

炎症が続くとバリア機能が低下して、さらに汚染物質からの影響を受けやすくなります。

気温の変化

日本は四季がはっきりしていますから、季節の変わり目に体調を崩す方も多いですね。
体調だけではなく、お肌にも負担がかかっているのです。

春先に起こるゆらぎ肌は、寒暖の差にプラスして、新生活が始まるなど環境の変化もありますから、余計に体調やお肌の調子を崩しがちになります。

紫外線

紫外線は肌細胞に大きなダメージを与え、シミやシワだけではなく代謝機能にも影響を及ぼします。

紫外線対策は夏だけに限定している方が多いですが、実は夏だけではなく天候に関係なく1年中対策が必要です。
特に冬から春は紫外線量が多いのですが、未対策の方が多いため、そのダメージは知らず知らずのうちにどんどん蓄積されます。

紫外線の代謝機能への影響により、ターンオーバーのサイクルが乱れ、バリア機能の低下でトラブルを引き起こすのです。

免疫力の低下

「腸がきれいな人はお肌もきれい」といわれるように、お肌と腸は密接な関係があります。

腸は免疫を司る器官で、便秘などによって腸内環境が乱れると肌にも大きな影響を及ぼします。
善玉菌を増やし、悪玉菌の活動を抑えることで、腸内環境は整います。

広告

お肌のバリア機能とは

お肌の角質層の厚みは0.02mmで、それがお肌を覆って外部刺激からお肌を守ったり、水分の蒸発を防いでいます。
これをバリア機能といいます。

このバリア機能は、「皮脂」「天然保湿因子」「細胞間脂質」の3つで構成されています。

バリア機能が丈夫であれば、多少の外部刺激では肌トラブルは起こりません。
バリア機能をしっかり守ることが、健康なお肌を維持するポイントです。

季節でお肌が敏感になる「ゆらぎ肌」の4つの原因と対策方法

ゆらぎ肌の対策方法

ゆらぎ肌の対策として、お肌の保湿はとても大切ですが、それだけではゆらぎ肌を健康なお肌にはなりません。
「保湿」「血行促進」「睡眠」「運動」の4つを意識することが大切です。

保湿

敏感な状態になっているゆらぎ肌は、バリア機能が低下している状態です。
バリア機能を正常に戻すために有効なのが「セラミド」です。

セラミドは細胞間脂質の主成分なので、外側から補うことによって保湿もでき、バリア機能の正常化をサポートできます。

セラミドが配合されたスキンケアを積極的に使うようにしましょう。

血行促進

血行が悪い状態ではお肌のすみずみまで酸素や栄養素が運ばれません。
また新陳代謝も低下するので、うるおい成分を作られにくくなります。

できるだけ日常生活でも体を冷やさないようにしましょう。
1日の終わりにゆっくりと湯船に浸かったり、冷たいものを飲んで体を冷やさない工夫をすることが大切です。

睡眠

しっかりとした睡眠をとることは、健康にもお肌にも必要なことです。

睡眠中に分泌される成長ホルモンは、お肌の修復や再生をするのにとても必要です。
別名「若返りのホルモン」とも言われている成長ホルモンは、睡眠時に分泌されるので、しっかりと睡眠時間を確保しましょう。

運動

運動すると代謝が上がり、血行も良くなります。
代謝と血行が良くなるということは、お肌の生まれ変わりを促進することになります。

日常生活に運動を取り入れると、筋肉量も増え、冷え性改善にもなります。

ゆらぎ肌改善にはスキンケアだけでは不十分だということがよくわかりますね。
スキンケアで徹底した保湿を行い、生活習慣を見直すことが1番のゆらぎ肌対策になります。