身体にピッタリとしたパンツや、脚を魅せるショートパンツやスカートを格好よく履きこなすためには、すらっとした太ももが欠かせません。太ももは食事制限をしても痩せにくい箇所のため、多くの女性がコンプレックスを持っています。
今回はコンプレックスの解消にもなる、リンパマッサージの方法を紹介します。実践してコンプレックスを解消していきましょう。
太ももが太い原因は?
むくみ
男性と比べると女性は本来の筋肉量が少ないため、むくみやすいという性質があります。特に下半身は重力の関係で下から老廃物を押し上げていく力が弱くなるため、夕方になると太ももから下がむくむという方も多くなりますね。
食生活の見直しもむくみの改善に効果的ですが、リンパマッサージのほうが即効性があります。
脂肪のつきすぎ
太ももが太い原因で多いのが、脂肪のつきすぎです。女性は妊娠時に赤ちゃんを守ろうとする働きがあるため、男性と比べるとどうしても下半身全体に脂肪がつきやすくなっています。
下半身の脂肪を放置していると、老廃物に水分が合わさってセルライトが太ももにできてしまいます。セルライトができてしまうと運動や食事制限だけでは落とすことが難しくなり、老廃物が流れにくくなります。リンパマッサージを行い、老廃物を押し流すことでセルライトの予防にもつながります。
筋肉量が多すぎる
脂肪ではなく、筋肉を鍛えすぎて筋肉量が多すぎるのも太ももが太くなる原因の1つです。特に以前スポーツをやってついた筋肉に脂肪がつくと、通常よりも硬い脂肪になってしまいます。
姿勢の悪さ
日頃から姿勢が悪いと、本来使うべき場所の筋肉が使われず、見た目が太くなるような場所に筋肉がつきやすくなります。姿勢の悪さからくるO脚とX脚も太ももが太くみえやすいため、注意が必要です。
また、骨盤が前傾していたり歪んでいる場合も筋肉太りや、太ももが太くなりやすくなります。骨盤の歪みは太ももが太くなるだけでなく、身体にさまざまな不調をもたらします。日ごろから良い姿勢を心がけるようにしましょうね。
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リンパマッサージで太もも痩せはできる?
1.即効性がありむくみが改善する
むくみが原因となり太ももが太くなっている場合は、リンパが詰まっている可能性が高くなっています。リンパマッサージは老廃物を押し流しながらリンパの流れを促進していくてめ、高い即効性が期待できむくみが改善されやすくなります。
筋トレをする場合は1ヶ月ほど経過しないとなかなか効果が実感できませんが、リンパマッサージは早い方で1週間程度で効果が実感できるでしょう。短期間で太もも痩せをしたいという方にとって、ピッタリの解消方法ですね。
また、リンパマッサージで太ももが細くなると脚が長く見えるためスタイルがよく見えます。以前よりもショートパンツやスカートを格好よく着こなすことができるでしょう。
2.代謝がアップし、セルライトが解消する
太もも痩せのリンパマッサージは老廃物と一緒にリンパを押し流していくため、血流が促進され代謝のアップにもつながります。代謝がアップすることで蓄積された脂肪が燃焼しやすくなり、リンパの流れが良くなると免疫力をアップし風邪を引きにくくなったり、疲れにくくなるというメリットもあります。
なかなか自分では落としにくいセルライトも、リンパマッサージを継続して行っていくことで老廃物が体外へ排出されていくため、少しずつ改善されスッキリとした太ももになっていくでしょう。
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リンパマッサージの方法
1.絞って老廃物を解かしていく
膝上
太もものリンパマッサージは膝周りや太ももの付け根の鼠径部を中心に行っていくのがポイントです。膝周りは脂肪がつきやすく、老廃物もたまりやすい箇所です。
- 膝下に手をあてお皿に沿っていくようなイメージで半円を描きながらマッサージする。
- 脂肪が集まる膝上に両手の親指をあて、雑巾を絞っていくように脂肪ごと絞っていく。
- リンパが多く集まっている膝裏も優しく円を描くようにマッサージしていく。
膝周りに蓄積された脂肪を、太もものほうへ持ち上げていくようなイメージで行っていくことがポイントです。膝周りの脂肪がスッキリしてくると、見た目もスッキリし若々しい印象になりますね。
太ももの内側
膝周りで流した老廃物と一緒に、リンパマッサージで絞りながら押し流していきます。太もものセルライトに悩んでいる方は、ぜひ取り組んでいきましょう。
- 両手の親指が太ももの内側にくるように当て、雑巾を絞るようなイメージでねじりながら絞っていく。
- 太ももの付け根までスライドさせるようにねじりながら絞る。
太もものセルライトや皮下脂肪を何とかしたいと悩んでいる方にもおすすめですので、数回行っていきましょう。セルライトや脂肪を何とかしようと力を入れすぎて、お肌にあざができないようにしてくださいね。
太ももの外側
- 両手の親指が太ももの外側にくるようにセットし、しっかりと太ももを掴むように手で挟む。
- 内側と同じように、雑巾をそぼっていくように太ももの付け根まで手をスライドさせていく。
太ももについた脂肪をしっかりと動かしていくことを意識して行っていきましょう。
2.摘まんでつぶしていく
膝の上
お肌に負担をかけないように必ず、マッサージクリームやオイルを使ってリンパマッサージをしましょう。
- 膝下から膝頭の上にかけて円を描くようなイメージで老廃物を移動させ、膝上の脂肪を軽く摘まむ。
- そのまま横にスライドしていく。
脂肪は気持ちがいいと感じる程度の強さで、数回繰り返し行います。セルライトをなくそうと力を入れすぎてしまうと、リンパを反対に圧迫してしまったりあざがお肌にできてしまう可能性が高いため十分に注意しましょう。
太ももの内側
- 膝上と同じ要領で、太ももの内側の脂肪を軽く摘まむ。
- そのままの状態で太ももの付け根まで、脂肪を摘まんだままスライドさせていく。
脂肪を摘まんだままスライドさせていくことで、老廃物や蓄積された毒素も一緒に移動します。リンパマッサージは下から上に流していくことが基本ですので、間違えないようにしてくださいね。
太ももの外側
- 膝裏にあるリンパを軽く上に流し、太ももの裏の脂肪を摘まみお尻のほうまでスライドさせる。
- 指でなぞるようなイメージで脚の付け根に沿いながら、老廃物や毒素を脚前方の鼠径部まで流していく。
太ももの後ろに大きなリンパ節はありません。そのため、老廃物や毒素を押し流すには、太ももの前の鼠径部までしっかり流すようにしましょう。
太ももの外側が刺激しにくい場合は、軽く脚を上げてみたり横座りになった状態で行うと良いでしょう。
3.老廃物を流す
膝裏や膝周りは老廃物や毒素が蓄積されやすいため、しっかりと押し流していくことがポイントです。
- 軽く膝裏を数回押す。
- 手のひらで軽く握りこぶしを作り、膝周りから太ももの付け根まで上にスライドさせていく。
- 太ももの付け根部分までスライドさせたら、握りこぶしで円を描くようにほぐしていく。
老廃物をしっかりと上に押し流していくように、少し強めの力で行っていきましょう。数回繰り返すだけでも、翌朝太ももがスッキリしているのを実感できますよ。
老廃物は太もも全体に蓄積されていくため、どこか一か所だけではなく前、後ろ、内側、外側と全て行うように心がけましょう。
リンパマッサージのポイント
入浴中に行う
リンパマッサージの効果をより高めるためには、血行を良くすることを忘れてはいけません。おすすめなのは入浴中か入浴後のリンパマッサージです。
入浴で身体が温まると太ももの筋肉が柔らかくなり、柔軟性も高くなります。筋肉が柔らかい状態でリンパマッサージを行うと、より高い効果が得られます。時間がないという場合は、入浴して10分後くらいからリンパマッサージを行うと良いでしょう。
クリームやオイルを使う
肌に何もつけずにリンパマッサージをすると、肌が傷ついてしまいます。肌を守るため、よく伸びるクリームやボディオイルを使いましょう。
クリームやオイルで滑りを良くすると、マッサージ効果もUPします。より効果を高めたいという場合は、マッサージ専用のクリームを使用するのも良いでしょう。
鼠径部は特に念入りに行う
太ももの付け根にある鼠径部は老廃物や毒素が溜りやすい場所でもあります。リンパマッサージを行う上で鼠径部に痛みを感じるという場合は、老廃物や毒素が蓄積されている証拠です。内側から外側の骨盤に向かい、念入りにリンパマッサージをしていきましょう。
股関節ストレッチでキレイになる方法の記事でもご紹介していますが、一緒にストレッチを行うのも良いでしょう。
力を入れすぎない
老廃物や毒素を押し流そうとするあまりに力を入れすぎてしまうと、お肌にダメージを与えてしまいます。力を入れすぎずに、自分が気持ち良いと感じるくらいの強さで行っていきましょう。
リンパの流れを意識する
リンパマッサージの基本は下から上へ、リンパを流していくことです。マッサージの向きを間違えた状態で行ってしまうと、リンパの流れを良くするどころかリンパを詰まらせてしまう可能性もあります。
下から上へリンパの流れを意識しながら、リンパマッサージを行っていきましょう。
まとめ
太ももが太くなる原因の大半は、むくみや脂肪のつきすぎです。即効性のあるリンパマッサージは、むくみのほか、セルライトの除去にも高い効果が望めます。
入浴中や入浴後に行うとさらにリンパマッサージの効果が高まるため、毎日の日課にしてスリムな太ももを手に入れましょうね。