若い時から、がに股気味です。町中のウインドウでふと自分の歩いている姿を見ると、やるせない気持ちになるときがあります。
がに股で歩いていると、少しガサツなような印象を持たれてしまうかもしれません。がに股は下半身の筋肉を鍛えることで矯正できますので、おすすめの方法をご紹介しますね。
ありがとうございます!ジムで鍛えるとかは苦手なので、自宅でできるようなものだとうれしいです。
がに股の人は、がさつなイメージを持たれがちかもしれません。また、スカートを履いて股がガバッと開いてしまっていると、女性から見てもちょっといただけないなと感じてしまうものです。さらに、がに股だと歩き方にも影響してしまい、せっかくおしゃれをしても可愛さが半減してしまうのです。
今回はそんなマイナスイメージが強いがに股を矯正し美しく歩ける方法を伝授いたします。
がに股とは?
がに股とはどんな状態をいうのでしょうか?
内股の逆?
言葉だけで表現しようとすると間違いではありませんが、身体の中の状態から詳しく見て行きましょう。
股という言葉が示すように股関節の向きと角度によってがに股が作られます。股関節と言うのは、骨盤と足の付け根の骨から作られる関節ですが、足の付け根の骨が外側に広がっている状態のことをがに股と呼びます。
- 膝が外側を向いている
- お尻の形が四角く緩んだ感じになっている
- 座ったときに膝がいつも開いている
- 靴底の減りは外側の方が激しい
- 足先は外側を向いてしまう
- 太ももの外側に筋肉がついている
以上の中で当てはまるものがあれば、がに股になっている可能性があります。いつもの自分の足の状態や、筋肉の付き方などをチェックしてみてください。
その他にもよく聞くO脚がありますが、がに股=O脚ではありません。がに股の場合は、膝小僧が外向きになっていますが、O脚は内向きになっていて、膝から下の形によって呼び方が違います。また骨盤の開きも異なるので自分の状態がどうなのか?ということをきちんと把握することも大切ですね。
がに股の原因って?
では、がに股の原因とは何でしょうか。
1.筋肉のバランスの崩れ
股関節からお尻の周りについている筋肉の崩れや筋肉自体の性質が大きく影響します。
例えば太ももの前には大腿四頭筋という筋肉があり、太ももの裏側はハムストリングスという筋肉があります。さらに、太ももの内側には内転筋という筋肉があります。この中で日頃から使われているのが太ももの前の大腿四頭筋です。膝を曲げた状態から伸ばす、股関節を曲げる時に働きますが、これがちょうど歩く時の動作なのです。
また、大腿四頭筋は筋肉の種類で言うと抗重力筋に分類され、自然と鍛えられる筋肉なので、どんどんと発達して行きます。逆に、裏側のハムストリングスや内側の内転筋は敢えて鍛えないと鍛えられない筋肉です。特に太ももの内側の筋肉は、だらんと力を抜いているとスカートを履いていても、股が開いてしまっている女性いますよね。
そのぐらい使われない筋肉なので、外側の筋肉ばかりが発達することで筋肉が外に外へと引っ張られやすくなります。すると、外側の大腿四頭筋は股関節の外側にもついているので、股関節を外に引っ張って、がに股になってしまいます。
座った時に、お股が自然と開いてしまうような方は要注意です!
2.骨盤の歪み
骨盤の歪みは、がに股に原因となります。骨盤は開いていなくても、後ろや外に引っ張られている状態になります。がに股対策を行わずにそのまま放置していると、その引っ張られている状態が続き、内臓などの体の中の器官にも良くない影響を与えることになってしまいます。
3.姿勢が悪い
デスクワークが主の方や、パソコンやスマホを良く使う方は、日頃から猫背になっている傾向があります。また、テーブルにひじをつく癖があったりする方、その姿勢も猫背になっていることに気づいてください。姿勢が悪いと体を支えている重心もずれてしまいます。
普通は足裏全体で体を支えるものなのですが、重心がずれてしまうことで足裏ではなく側面で支えるようになっていきます。その結果、骨盤の歪みや筋肉バランスの崩れを招き、がに股になっていきます。
4.運動不足
大人になるとどうしても運動する機会も激減します。自分で意識したり、ジムに通ったり、何かスポーツをしていないと運動不足になります。
運動不足になるということは、脚の内側の筋肉が使われないので筋力が低下していきます。外側に筋肉がついていくと内側の筋力が低下した筋肉が、外方向に引っ張られます。さらに大腿骨が外方向にねじれていきます。その結果、がに股になってしまうのです。
大人になってからは、あまり積極的な運動はしていないですね。
5.加齢
年齢を重ねていくうちにがに股になるなんて、ちょっと考えられない方も多いのではないでしょうか。年齢とともに筋力が低下してくるのは皆さんご存知のはずです。これは、筋肉を作る筋線維が委縮してしまうことで、筋肉量が低下するからです。
また、年をとると食事の量も減っていきますし、食の好みもヘルシーなものへと変わっていきます。その為栄養が不足することが、筋肉量の低下につながるのです。筋肉が衰えることで、自然に足の外側の筋肉を使うようになるので、がに股になっていきます。
6.遺伝
親ががに股の場合、その子供もそうなる傾向はあります。やはり親子ですので、背格好や歩き方などが遺伝で似ることがあります。自分の親がそうだったから仕方ないとあきらめる必要はありません。先天的な遺伝からくるがに股も、きちんと対策をすれば改善できます。
次に、がに股のデメリットも見ていきましょう。
がに股によるデメリットとは?
1.がに股はたれ尻を生む
がに股は意識して歩き方を変えればいいんじゃない?と楽観視しているあなた。あなたは意識していても人から見ると、がに股のままだったりします。
さらに、がに股はたれ尻にまで繋がってしまうのです。がに股のままで歩いていると、股関節が常に外に引っ張られているのでお尻の奥の筋肉が緊張状態になります。それによって、お尻全体の筋肉がバランス良く使われないこととなり、使われにくいお尻の下の方がだらりんとだらしなく垂れてしまう訳です。これはなんとしてでも阻止しないといけません!
2.見た目印象が悪くなる
がに股で歩いているとどんなふうに見られているかご存知ですか?見た目の印象が良くありません。せっかくおしゃれをして出かけても、スカートから出ている足ががに股だとガッカリしてしまいます。がに股の人を見たときにうける印象としては、「がさつ」「投げやり」「話を聞かない」「男っぽい」といったものとなっています。印象が悪くなってしまいます。
3.おしゃれができない
先にも書いている通り見た目印象が非常に悪くなるため、どうしてもその部分を隠す「ロングスカート」や「ゆったりパンツ」などを履くようになります。本当はひざ下がでるワンピースやスカートをはきたくても、やはり周囲の目が気になるはずです。
がに股であることだけで、おしゃれができない、楽しめないといった状態になっていきます。
4.スタイルが悪くなる
がに股の方は足の外側の筋肉が発達していくので、太もももスネのあたりも、外側が太くなる傾向があります。骨盤の歪みなどもガニ股の原因の一つで、これもお腹まわりや腰回りにお肉がつきやすくなる傾向があります。
先に書かせていただいている「たれ尻」をはじめ、足ががに股の時点でスタイルはかなり悪く見えてしまいますし、歩き姿も美しくないことは確かです。女性にとってがに股は、大きなマイナスポイントになるということです。
いろんなデメリットがありますね!最低限、第一印象を悪くしないための努力はしたいです。
がに股の矯正法
1.矯正法〜大腿四頭筋編〜
早速がに股を矯正する方法にチャレンジしてみましょう。まず1つ目は、先ほどご紹介した股関節を外側に引っ張ってしまう大腿四頭筋のストレッチ法です。これにより筋肉の柔軟性を戻して内側に引き戻してあげましょう。
- 仰向けに寝ます
- 片側の膝を曲げて10秒キープ
- ゆっくりと膝を伸ばす
- 逆側の膝を曲げて10秒キープ
出来るだけ腰が捻ったり背中が浮かないように意識しましょう。
2.がに股の矯正法〜内転筋編〜
続いて、低下している太ももの内側の筋肉(内転筋)を鍛えてあげ、股関節を内側に戻していきます。
1本線歩行トレーニング
- 両手を肩の位置まで上げます
- 1本の線の上を歩きます
このトレーニングのポイントは、こちらの2つです。
・足の動きは股関節を開いて横からではなく股関節を曲げて上から下ろす
・左右の足がクロスするようなイメージで歩く
バレリーナトレーニング
- 壁に片手をつき立ちます
- 壁と逆側の足と膝を伸ばしたまま壁側の足の方にゆっくりとクロスさせていきます
※1セット=15回左右行います
ボール挟みトレーニング
- 背もたれのある椅子に姿勢よく腰かけます
- 太ももの内側にボールもしくはペットボトルを挟みます
- 内股をぎゅーっと8秒ほどしめ緩めます
※1セット=10回行います
ボール挟みトレーニングは座りながらできるので、仕事場でこっそりすることもできますよ!
3.がに股の矯正法〜ハムストリングス編〜
次に、太ももの裏側にあるハムストリングスを緩めてあげましょう。普段あまり歩かないなど筋肉を使っていないと、ますます外側の筋肉が強くなって、がに股になりやすくなるので使いやすいように柔軟性をつけましょう。
- 椅子の上に片足の踵をのせます
- 椅子の上の足と逆側の手を椅子の上の足の膝小僧にのせ身体を前に伸ばし、10秒キープ
※1セット=10回を左右行います
膝小僧に手が届かなければ届く場所までで構いません。ストレッチしている側の膝が曲がらないことを意識しましょう。
きれいなモデルさんのような歩き方をしたくても、そもそもがに股だと程遠い歩き方になってしまいますよね。日頃から股関節周りの筋肉に柔軟性を持たせ、低下している筋肉を鍛えるなどしてバランスのいい股関節を保ちましょう。
がに股矯正法にプラスすると効果アップ!
1.正しい姿勢で過ごす
日頃から猫背であることを自覚できているなら、その姿勢を改善していく意識を持ってください。座っている時は背筋を伸ばして、少し胸を張りながら肩甲骨を意識するようにします。
また、立つときも同じです。でも自分が真っすぐに立てているのかどうかよくわからない方もいるはずです。そういう時は、壁に後頭部、肩甲骨、仙骨、かかとをつけて立ちます。その姿勢をキープできればOKです。
2.スクワット
自宅でテレビを見ながらでもできて、がに股を治せるとても簡単な方法、それがスクワットです。スクワットは足の筋肉をしっかりと鍛えることができます。目標は1日20〜30回に設定して行ってください。
3.膝をつけることを意識する
がに股の人は、座っていると膝が開いてしまっています。普段から座るときは膝をそろえてピッタリとつけるよう意識してください。また、慣れてきたら膝だけでなく、左右の内くるぶしや足の親指もつけられるように練習していきましょう。
この膝から下をつけるということを意識して実践するだけでも、がに股を改善する効果はおおいに期待できます。
4.ジョギング
走るのが嫌いではないなら、ジョギングの習慣をつけてみてください。走るという運動は、足全体の筋肉をバランスよく使うことができるので、良い感じで筋力をアップさせることができます。
筋肉バランスが悪いとがに股の原因になるので、しっかりと走って足全体を鍛えることで、原因となっている筋肉バランスを整えることができます。その結果がに股が改善されていきます。
いきなり毎日長い距離を走ってしまっては、筋肉痛になったり、疲れがでて一気にいやになり挫折しやすいです。まずは週に1〜2回。慣れてきたら少し日数を増やしたり、走る距離を長くしてみながら、習慣化させていきましょう。
5.グッズを利用する
がに股を治す為のグッズがいくつか市販されています。一番メジャーなのが、スリッパやインソールです。がに股の方は、足の外側に重心がかかるので、それを内側の方に持っていくために、スリッパやインソールの足の外側になる部分が厚めに設計されています。
履いているだけで、無理なく重心を足の内側に持っていけるようサポートしてくれます。毎日履くだけなので、とても簡単で続けやすいはずですのでおすすめです。走ったりスクワットなんてできない!そういった方でも、グッズを利用すれば簡単ですね。
筋トレにプラスアルファでがんばってみましょう。
がに股を改善して美脚になろう!
がに股を矯正し改善するということは、歩き姿を美しくするだけでなく、美脚効果も期待できます。筋肉バランスがとれた足というのはとても美しく、正しい姿勢というのはそれだけでその人の印象をかなりアップさせることができます。
また、今回ご紹介している矯正方法を実践していただくことで、足の内側の筋肉が鍛えられ、骨盤の矯正効果も期待できます。骨盤の歪みが解消されれば、お腹周りをスッキリさせることもできます。
がに股を治すことは、見た目印象アップにもつながります。特に女性にとっては恋愛対象としてみてもらえるかどうか、といったことにまで関わってくることです。がに股を放置してはいませんか?それだけでとっても損していることに気づいてください。
治すためには、日々の努力が必要です。時間がかかるかもしれませんが、あきらめることなくこの機会にがに股改善の一歩を踏み出してみませんか。
いかがでしたか?
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